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※04 ページ47

裕太said



舞「彼女が

居るんですね。





よかった。」






その言葉に、この子は10年前から

変わってないって思った







ガヤが新しく

違う人を好きになったことを喜べる人







舞「その人は、大丈夫なんですか?

怪我とか。」







怪我






少し離れた場所で

話を聞いていたAと目が合った







俺を見て小さく頷く

話してって







「彼女は…死んだ。」







当たり前のように傍に居るから

口にすると、俺たちとAの間には

はっきりした境界線があるんだなって

苦しくなる









舞「え…。



ごめんなさい。…変なこと聞いて。」







すごく驚いて、戸惑いの表情を浮かべた









「ううん。


…彼女は、きっと話して欲しいって

言うと思うから。」







Aと目が合う








舞「玉森さんも

よく知ってる人なんですね。」






さっきの言葉








「…うん。




俺の幼なじみ。」







舞「…。


そうなんですか。」






申し訳なさそうにまた下を向く







「彼女は

俺らがデビューした年にガヤと出会って…」






それからの話を舞ちゃんに






それを黙って聞いている

ふたり








「事故に合った日は

ふたりの初めての記念日で…



思い出の海に行く途中に…

事故に巻き込まれた。」







舞「…。」






険しい表情を浮かべるのは…Aも同じだ






「それで…彼女は…」



…死んだ







あれ、ヤバイ…




何、俺泣きそうになってんの







舞「玉森さん?」





心配そうに俺を見る







「ごめん…なんかちょっと思い出しちゃって。

色々。」








舞「ありがとうございます。

私なんかに話してくれて。」






ううんって首を振ると







舞「彼女さん…辛かっただろうな」




って、小さく漏らすと





「…え、舞ちゃん?」






彼女の頬を涙が伝う








舞「ごめんなさい。

私なんかに、分かるわけもないのに。」





涙を拭う






そんな彼女に話を聞いていたAが

寄り添って、なだめるように背中に触れた







A「やっぱり…

太輔が好きになった人だね。」





ポツリと呟いて、切なく微笑む





この人が




ガヤが…好きになった人

21 T 彼女のお願い→←※03



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設定タグ:kis-my-ft2 , 藤ヶ谷太輔 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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美希(プロフ) - ももさん!新作待っていましたー☆ まだこれからなのに続きが気になり更新が楽しみです(^-^) (2020年5月29日 6時) (レス) id: 9bf00cb10a (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち(プロフ) - こんにちは!新作待ってました!まだ序盤なのに鼻の奥がツンとします…。 (2020年5月28日 22時) (レス) id: a35dab13d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2020年5月28日 21時

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