弱虫で、強虫な。 2【JWEST】 (ページ40)

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85話ページ40

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デビュー発表から2ヶ月後。

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重「俺達が！」

「「「ジャニーズWEST！」」」

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俺達は再デビューをした。

やけど、そこにはAの姿はない。

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あの後最後までジャニーさんに言うたけど、

結局許可をもらえんかった。

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ジャニーさんは俺ら以上に

Aは苦労することになるの一点張り。

ジャニーさんはAのことを大事にしとるからこそ

そう言うとるというのは痛いほど分かる。

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もし、この先何かがあったとき

俺らがAを守ることは出来ない。

それは自分のことでいっぱいいっぱいになるから。

そうすることでAは1人で苦しむことになる。

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それが分かっとるからこそ、

ジャニーさんの言葉に何も言い返せんかった。

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「何があっても守る」

なんて簡単に言える言葉なんかじゃない。

口だけでは何とでも言えるからや。

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デビューする前もAがアンチに叩かれて時、

俺らは守ってあげることが出来ひんかった。

きっと、それをジャニーさんは知っとったから。

やからこそ首を縦に振らんかったんや。

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俺らは生放送でデビュー会見をした後、

誰も一言も発することなく楽屋に戻る。

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ジャニーさんの言葉に何も言い返せんかったとはいえ、

みんなこのデビューに納得はいってへんのや。

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部屋に入ったと途端、

濵田くんはその場に泣き崩れて、

神ちゃんは悔しいのか壁を何度も殴っとった。

流星は静かにソファーに座って俯く。

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きっとこの3人は1度デビューの道から外されたから

Aの気持ちが分かるんや。

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俺ら、こんなんで『テッペン』とれるんかなっ？

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ｶﾞﾁｬｯ

「「「！？」」」

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ノック音なしに突然扉が開かれた。

驚いて扉の方を見ると、

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貴「やっほっ！

みんなのアイドル花宮Aちゃんが来たでー！」

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今一番会うのが辛い人がおった。

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