弱虫で、強虫な。 2【JWEST】 (ページ38)

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83話ページ38

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中「なんで…？」

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扉を開けた先におったのは

淳太くんと照史くん。

そして社長席に座るジャニーさんの姿が。

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淳太くんと照史くんは驚いた顔をして俺らを見る。

でも、ジャニーさんは

まるで俺らが来るのを分かってたように

静かに俺らのことを見ていた。

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重「ジャニーさん、俺らからも話があります」

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しげは扉のとこから一歩前に出ると

声を張って言った。

その後に続いて俺も前に出る。

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中「ちょっと何しよるんよ！

俺らに任しとけ言うたやん！」

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焦った顔でそう言う淳太くん。

やけど、その声は俺らには届いてへん。

俺らが言うことはただ一つ。

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小「俺ら、8人でデビューしたいです。

俺らには濵田、神山、藤井、花宮が必要なんです。

誰一人欠けたらあかん。

欠けたら俺ら、輝かれへんのです。

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やから、お願いします」

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これで俺らの運命が変わるかどうかは分からん。

でも、もう言うたからには後戻りは出来ひんのや。

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1%でも可能性が残っとるのなら

俺はその可能性にかけてみたいねん。

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ジャ「 …はぁ、YOUたちの気持ちはよく分かったよ」

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「「「！？」」」

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それって、もしかして？

8人でデビューを許可してくれたってこと？

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そう思って期待に胸を膨らましとったのに、

ジャニーさんから発せられた言葉は残酷なものやった。

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ジャ「でも、8人でデビューをさせる気は無いよ」

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