弱虫で、強虫な。 2【JWEST】 (ページ33)

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78話ページ33

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次の日、ワイドショーでは俺らのデビューが放送されていた。

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色んな人に知ってもらえて嬉しいはずなのに、

全然喜ばれへん。

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なにがデビューやねん…っ。

大切な人らを傷つけて。

喜べるはずないやろが…っ。

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今日はW誌の撮影のため、

撮影現場に向かった。

もちろんジャニーズWEST4としての撮影。

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その撮影現場にはもちろん

あの4人はおらんくて。

そんなこと分かっとったはずやのに、

改めて気づいたら胸が苦しくなる。

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デビューしたら絶対8人で雑誌に載るんやって思てたのに。

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今は個人撮影。

待っとる間、俺はずっと携帯の画面を見ていた。

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昨日、個チャでAにメッセージを送った。

それの返信を待っとるんやけど、

返事どころか既読すらつかん。

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中「のんちゃん」

小「！！

あ、淳太くん」

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撮影が終わったのか淳太くんが戻ってきた。

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中「次、のんちゃんの番やで。

早う行ってき」

小「あ…はい、分かりました」

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携帯をバッグに入れて立ち上がる。

そして淳太くんの隣を通り過ぎようとした時。

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中「この後俺と照史で

ジャニーさんとこ行ってくるから。

のんちゃん、しげと先に帰っててな」

小「え？」

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そう言うと少し微笑んでその場から立ち去った。

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どういうこと？

俺は行かんでええの？

みんなで直談判しに行くんと違うん？

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「小瀧くーん！

早く！撮影するよ！」

小「！！はい！すぐ行きます！」

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なんで…？

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なんで、淳太くんらだけで解決しようとするん？

俺、そんなに頼りない？

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小「頼ってぇや…っ」

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