弱虫で、強虫な。 2【JWEST】 (ページ31)

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76話ページ31

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小「え？」

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今…なんて？

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重「照史くんも同じこと思っとったんですね」

小「！？

しげ？」

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同じことって？

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小「なぁ、それってどういう事？」

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声が震える。

3人が言うとる言葉が俺には理解出来んかった。

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桐「そのまんまの意味やで。

俺らは今日カウコンでデビュー発表をする」

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小「…なんで？

そんなことしたら8人でデビューするのな「最後まで話聞けや！」？！」

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照史くんに問い詰めようとした俺を

しげの怒声で止められた。

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しげとは一緒のグループとしてやってきたけど、

こんな声を荒たげる姿初めて見た。

やからか、驚いて言葉が詰まった。

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桐「望、あんな」

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照史くんは俺をソファに座らすと、

俺の目の前に膝をついて同じ目線で話す。

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桐「 …言うたやろ？

8人でデビューすることは諦めへんって。

やから、そんなつもりで言うとるんとちゃうねん」

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小「じゃ、じゃあ…どういうことなんですか？」

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桐「今日、デビュー発表をして

俺らがデビューしたことを世間に知ってもらう。

んで、

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発表後、ジャニーさんに直談判して

後から4人を加入させる形にしてもらう」

小「え？」

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桐「 4人のためにも

俺らはデビューを無かったことにしたあかんねん。

直談判して何か変わるか分からへん。

もしかしたら、無理な場合だってある。

それでも俺はかけてみたいねん。

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8人でデビュー出来るっていう可能性に」

小「照史くん…っ」

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重「小瀧、一緒に頑張ろうや。

8人でデビューするために」

小「しげ…っ」

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中「 …俺らの戦いはこれからやで」

小「淳太くん…っ」

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凛とした表情の3人の姿を見て、

俺は首を縦に振った。

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そうして俺らの8人でデビューするまでの

戦いが始まった。

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