195話 ページ8
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貴 「…え?」
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きゅ、急にアホ呼ばわりですか?
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シリアスな雰囲気でなんで“アホ”?
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ただの悪口やないか。((
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なんて内心でのんが言うた言葉にツッコどったら…。
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小 「お前は…本間に優しいねん。
優しいから自分を追い詰めて苦しめて…
もっともっと我儘になってええんやで。
俺が言うのもおかしいけど、俺はそう思っとる。
って…今更遅いけどっ」
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貴 「え…?」
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私はのんの言葉に疑問の声を上げる。
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もっと我儘に…?
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…私にはそんなこと出来ひんよ。
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綺麗事かもしれんけど、私はみんなが笑えてればそれでええねん。
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そのためには自分を追い込むことくらい…。
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それにこれ以上周りに迷惑かけたくないし…っ。
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小 「そのAの優しさは自分自身を苦しめんねん。
もう誰もお前を責めん。
誰もお前を嫌ったりなんかせえへん。
やから、もっと周りに甘えてみ。
もっと周りに迷惑をかけや。
そうすればきっと誰かが助けてくれる。
実際柊真が助けてくれたんやろ?」
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確かにのんの言う通りや。
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それでも私は…っ。
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小 「今すぐとも言わんし、俺が言う事を信用したり聞きたくないかもしれん。
でも…最後だけチャンスをくれへんか?」
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貴 「チャンス…?」
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それって…?
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小 「俺と…俺らと…
もう1度一緒に活動せえへんか?」
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作者名:凪優月 | 作成日時:2016年6月4日 16時