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212話 ページ25
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それから私達は無言のまま、賑やかな街を抜けて、
人気のない田舎町に出た。
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金 「 着いたで 」
貴 「…！？
神社？ 」
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着いた先は林に囲まれた神社。
綺麗で神秘的で全く寂れてない。
でも、なんで神社なんかに…？
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金 「 降りて。
拝殿まで行こ？ 」
貴 「 あ…うん 」
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言われるがまま私は車から降りる。
そして柊真の後を追って拝殿に向かった。
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貴 「 …綺麗 」
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その言葉は不意に口から漏れた。
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拝殿の近くに行くと、
木々の隙間から光が差し拝殿を照らしていた。
そして、草木のざわめきが心地よくて、
どこからか小鳥のなく声が聞こえる。
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来た時に感じたより、
一層神秘的でこの場所だけ時間が止まっているようだった。
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作者名：凪優月
| 作成日時：2016年6月4日 16時
