189話 ページ2
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貴 「はぁ…。」
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私は活動休止になってから毎日家に引き篭もってベッドの上でただうずくまる日々を送っている。
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もちろん誰もこの場所には立ち入らへんし、
誰も私がここにおることを知らん。
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ただカーテンを閉めきりテレビの明かりだけついた暗い部屋で、
自分のしたことを悔いるだけのつまらない日々。
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貴 「はぁ…。」
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何度ついたか分からんため息を再びつく。
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後悔しても仕方がないことやけど…それでも…っ。
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貴 「もう…っ。」
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また静かな部屋で涙を流す。
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ここんとこ泣いてばっかやわ…。
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ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝｯ
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貴 「え…？」
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だ、誰？
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柊真が来る時間にしては早すぎるし、でも柊真以外にここに来る人なんておらへんし…。
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もしかしてジャニーさんかな？
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突然鳴り響いたインターホンの音に驚きを隠せないまま私は玄関に近づく。
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そして私は勇気を振り絞って扉を開ける。
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そこにおったのは…
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貴 「な…んで？」
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小 「よぉA。
元気にしとったか？」
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そこにはぎこちなく微笑むのんの姿があった。
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なんでここにのんがおるん？
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ここは柊真とジャニーさん以外知らんはずじゃ…っ。
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まさか…私をまたいじめに来たんじゃ…っ。
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何もかもバラした私を…。
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貴 「…いや…っ。」
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作者名：凪優月
| 作成日時：2016年6月4日 16時
