初彼〜キミがいる世界7

304「泣いたんだな…」宮田side ページ4

宮田side


ー 楽屋 ー



(玉森)「おはー。」




その声に、楽屋のドアに一気に視線が集まれば…






(みんな)「！？！？」




みんな…、、




、、驚いた…、、




……、、




そんな俺も…。




……、、




…………






(玉森)「ごめん。

遅刻して。」




だって、楽屋に現れた玉は…、、




昨日とは打って変わって……、、




目を腫らしていて…。






(玉森)「俺の衣装どれ？」




喋る雰囲気は、

いつもの玉だけど…




でも、



その顔は、明らかに泣いたんだなって…、、




……、、




二日酔いなんかじゃ無かった。




………………




……




そんな玉を目の前に、




どうしたんだろう？…って、

きっと 今… みんな思ってる。




だけど、誰も触れなかった。




遅刻の理由も、

そんなに目を腫らしてる理由も。




……、、




…うん、昔だったら、聞いてたと思うんだ。




でも、今は…

みんな大人になった…っていうのかな…、、

自らが話さない限り、周りからプライベートにズカズカ踏み入らなくなったし…、

ツッコまなくなったし…、




だからといって、不仲とは また違ってさ…、、




見守るっていうか…。




あっ、でも、もちろん〜 昨日みたいな嬉しい事があれば一緒に喜ぶんだよっ。




だから、んー、ちょっと難しいけど…、、

…こういうのを 大人の距離感っていうのかな…、、




まぁ〜、その中でも俺と玉の関係は特別なんだけどね♡




………






「お願いしまーす！」




そのうち、スタッフさんから声が掛かって、

そろそろ楽屋を出発って時だった…、、




だけど、、




玉は、最後まで座って鼻をかんでて…、、




心配になって…、、




俺には、みんなみたく見守るなんて できなくて…、、




声を掛けようと、みんなが楽屋から出て行くのを見計らっていると…







(藤ヶ谷)「大丈夫か？」




ガヤさんが…、、






(藤ヶ谷)「どうした？

何かあった？」




玉に寄り添った。




……、、




ガヤさん…、

正直言って 今、玉を心配できるような余裕なんて無いと思うんだよね。




ひまりちゃんのインス◯騒動に、

昨日のバーベキュー騒動。




抱えるものがいっぱいあるっていうのにさ、

自分より周り優先なんだよね…。




そんなガヤさんは、

やっぱり、カッコいい！




………




俺は、二人を見届けるように そっと楽屋を後にし、

ドアの向こうへ。




……………




……

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