駄々を捏ねたよ ページ28
彼女が可愛くてまず最初に内心「可愛い…、可愛すぎる…っ」ってなる天喰くん。
つい口に「可愛い」って出しちゃう。
でもそれから優しく彼女を諭してくれるいい彼氏…。(付き合ってください)
＊
4月────それは出会いの季節でもあり、別れの季節でもある。
そんな事を実感した、春休み明けの日に、空き教室の隅で、私は涙を流していた
────環くんと、別のクラスになってしまった
他人から見ればそれだけの事かもしれないが、私にとって重大事件。
恋人になってから初のクラス替え────高校生最後のクラス替えだったのに
先生酷い、絶対知ってて分けたんだ。なんて根拠の無い理由を描きながら、私は顔を両手で覆った
するとこつ、こつと近づいてくる足音
私は思わず立ち上がった
(誰かくる…！)
人物の影が扉越しに映り、私は目をゴシゴシと拭った
ガラリ、扉が開けば────環くんが立っていた
私の姿を見るなり声を上げて駆け寄ってくる。
「姿が見えないから心配してたんだ…」
「え、あ、そうなんだ！ごめんね」
心配そうに顔を覗き込まれると、また泣きそうになってきて
探してくれてありがとう、そう言って立ち去ろうとして────
「…A、泣いてるの？」
それと同時に、腕を掴んで引いて、彼は自分へと向かせる。
そうして先程まで濡れていた私の頬をそっと撫でた
「目が腫れてる…、それに」
「…う、うぅ…っ」
貴方の言葉が、貴方の手が────全部が優しすぎて
────また、涙が溢れてきてしまった
「だって、環くんとクラス、離れちゃった…
一緒のクラスが良かったよぉ…」
子供みたいな駄々を捏ねて、彼にぎゅっとしがみつく
すると彼は「…A、ごめん」とぐっと私の肩を押して目を合わせた
「…今の、可愛いと思っちゃった」
「…へぇ？」
グズグズ泣きながら見上げると目尻を優しく拭う。
「…確かに俺も悲しい。だけど仕方の無いことだから、受け入れなくちゃいけない」
「うん…」
「でも、俺とAには恋人っていう特別な時間がある訳だから、休日とかその…、デート、したりとか、勉強、したり…とか」
口をもにょもにょさせながら少し恥ずかしそうに言う環くんからは、彼の優しさが痛い程伝わってきて
「…うん、わかった
約束、だよ？」
控えめに小指を出すと、環くんは「…うん」と微笑んでから小指を重ねた────
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豆腐ちゃん - 環くん…………最高すぎだろ…… さては、主さん天才だな！？神なんだな！？、いや本当にこの小説の人たちには同担拒否が仕事しないww (2023年3月12日 23時) (
レス) @page19 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 鈴蘭さん» コメント気づかなくてごめんなさい…！コメントありがとうございます！2回目の閲覧なのですね…、嬉しいです！環くん出てきましたね…！私も大興奮でした！これからも頑張ります！ (2019年12月30日 16時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - 数ヶ月ぶりにまた見に来ました！相変わらず素敵な作品ですね！いよいよ環くんアニメで出てきましたね！これからも頑張ってください！ (2019年12月1日 11時) (レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 雫さん» コメントに気づくのが遅くなってごめんなさい…！コメントありがとうございます！素敵な作品…、更に好きとまで言って頂けて至福の極みです…！うわああ、天喰くんを更に好きになったというその言葉が一番嬉しいです…！これからも色々な作品で頑張ります！ (2019年8月15日 9時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - かなさん» とっっっても素敵な作品でした！！あろまさんの作品めっっっちゃ好きです！！！更に天喰くん大好きになりました！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2019年8月2日 20時) (レス) id: b93c2cbed7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年4月14日 23時
