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緑side
「ほな、気分悪くなったら、このボタンで教えてな?」
次の日からさっそく検査が始まった。
今回はMRIと脳波の検査。
どっちも痛くも苦しくもない検査やけど、MRIはAちゃんみたいなてんかんの患者さんには辛いと聞いてる。
大きい音が、発作を誘発しそうで不安みたい。
「お願いします。」
今回は特に体調があんまり良くないから、いつも以上に気をつけてみとかな。
検査中、俺は看護師やからまた待合室で待機。
検査技師さんから終わりましたよ、って声をかけてもらって中に入ったら、始まる前より顔色が悪いAちゃん。
「あらら、気持ち悪くなっちゃった?戻しそう?」
『んっ、…んぅ、』
やっぱりこの体調でMRIはちょっときつかったかな…
「すみません、ガーグルあります?」
『ぅっ、ゴホッゴホッ、おぇ、っ、』
「あぁーごめん、遅かったな…大丈夫、全部出してええよ。」
あちゃー。一歩遅かった。
顔色悪いし、質問に答える余裕もなさそうやったから、ガーグルベースンもらっといた方がええかな、って思ったら、すでに限界超えてたみたいで、朝ごはんを全部戻してしまった。
「ごめん、ごめん。もう戻ろな。」
このまま帰るのは申し訳ないけど、Aちゃんが結構辛そうやったのと、技師さんがもう病棟連れて帰ってあげてくださいって言ってくれたから、お言葉に甘えた。
病棟までの帰り道も車椅子の上でぐったりしてて。
ストレッチャーでこればよかったとちょっと後悔。
病棟戻ってからも、あまりの顔色の悪さに重岡先生がびっくりしてた。
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みー(プロフ) - 初めて読ませていただきました。更新をするのを楽しみに待っています。お体に気をつけて頑張って下さい。 (2020年5月29日 1時) (レス) id: 4b53f5dd0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆら、 | 作成日時:2020年5月27日 14時