悪戯仕掛け人 ページ42
�� Magical Mischief Makers ��
通称、悪戯仕掛け人だ。
彼らは1年生ながら高度な悪戯を仕掛け、先生や監督生たちを手こずらせている。
悪戯仕掛け人たちがその名を轟かせはじめたのは、かなり最近であることである。
……だが、Aはもっと前からその存在を認知していた。
何故なら＿＿＿＿
｢ねぇA、君も協力してくれないかい？｣
なんと、ジェームズから勧誘を受けていたからである。
……なんで？
嫌だとか嫌じゃないとかよりも、まず、なんで？
え、なんで？普通になんで？
え？
｢メンバーはね、僕とシリウス…それからリーマスとピーター！｣
あまりの動揺で何も言えなくなっているAをよそに、ジェームズはペラペラと話を続ける。
｢名付けて、悪戯仕掛け人！どう？｣
｢ちょっとちょっと、えっ待って？
何それ。ユニット？バンドでも組むの？｣
｢違うってば！
うーんそうだな、具体的にやることと言えば……みんながハッピーになれるような悪戯を僕らで仕掛けるとか！｣
ハッピーって……。
そもそも先生とか監督生に迷惑かかるんじゃ…？
何のためにそんな大層なことをするのかもよく分からないしなぁ。
｢君の力が必要なんだ。試してみる気はない？｣
｢う、うーん……｣
ジェームズの突拍子もない説明にAは困惑したままだった。
だが、ふと頭の中に違った考えがよぎる。
Aは1ヶ月ほど前に、彼らに図書室で庇ってもらったことを思い出した。
あの華やかで、色鮮やかな悪戯。
もしあれが、彼の言うハッピーになれる悪戯だって言うのなら……。
少なくとも、私はあの時救われた。
あれは誰かを傷付ける魔法などではなく、純粋に私を助けてくれた魔法だった。
｢僕らでホグワーツをもっと面白くしようよ！｣
ジェームズは輝くような笑顔でAの瞳を照らし出す。
やってみる価値があるのかどうかはわからない。
でも………ほんの少し、ほんとに少しだけ、やってみたい。
｢………不束者ですが、私で良ければ｣
そう言って、Aは差し伸べられた手を取ってしまったのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はじめ(プロフ) - マニ。さん» 応援ありがとうございます！あまり頻繁にはお返事できないかもしれませんが、それでもよろしければよろしくお願いします！ (1月31日 6時) (
レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - はじめさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖 (1月21日 16時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ(プロフ) - ケロッとさん» 応援ありがとうございます!!嬉しいです……!! (2019年11月22日 22時) (レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
ケロッと - ハリポタ作品をみていたらこんなに素晴らしい作品を見つけてしまい手が止まりませんでした！本当に神作品です！頑張りすぎずに更新頑張ってください！応援してます (2019年11月22日 19時) (レス) id: 35751de350 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ(プロフ) - さくらんぼ＆チェリー@サブさん» そう言っていただけて感激です…! 力の限り頑張ります!! (2019年11月19日 7時) (レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はじめ | 作成日時：2019年11月10日 16時
