華と悪戯 2 ページ36
騒々しい生徒たちが去り、静まり返る図書室。
｢大丈夫？｣
リーマスの声で、呆然としていたAははっと我に返る。
｢あ＿＿＿うん大丈夫、問題ない。ほんと、ごめんね、ほんとに恥ずかしい……｣
4人の視線に捕われたAが挙動不審になりながら後ずさる。
｢ほんと＿＿＿痛っ！｣
そして、後ずさりして辿り着いた机に脚をぶつけてつまずいた。
・・・・・・。
痛い沈黙が走る。
＿＿＿＿塵になって消え去りたい。
Aは真剣にそう思った。
｢＿＿＿＿ぶはっ！｣
ジェームズ・ポッターがとうとう堪えきれなくなったように吹き出した。
わ、笑われた……！
｢ふっ……ふは、ごめんごめん、つい｣
なかなか笑いが収まらないジェームズの頭を、シリウスが小突く。
｢……その、ごめんなさい。情けないとこ見せて｣
Aがおずおずと口を開いた。
｢……なんでやり返さないんだよ、あんな奴らに｣
そう言ったのはシリウスだ。
｢ずっと黙って言わせておくつもりか？｣
｢何かされたわけじゃないし……それに私、争いごとは避けたい｣
Aが小さな声で話す。
｢ごめん……ありがとう、助けてくれて｣
�爐任癲△發ι�要ないから��Aはそう言おうとした＿＿＿＿＿
しかし、それよりも大事な疑問がふと頭に浮かぶ。
｢リーマスとピーターまで……なぜ？もしかして今までも4人で悪戯してたとか？｣
｢あー……いや｣
ピーターはAの問いかけに苦笑いした。
｢これが初めてだよ。今回は……たまたま居合わせたって感じ、かな｣
｢何言ってんだよ、提案してきたのはそっちだろ｣
シリウスがニヤッと笑う。
何か言いたげに目配せしあう4人だが、Aにはますます状況がよく分からなくなるだけだ。
｢……とにかく｣
リーマスが咳払いする。
｢勝手に首突っ込んでごめんね……余計なお世話だったかもしれない。でも、君があんなふうに言われてて僕ら、我慢ならなかったんだ｣
思いやりに溢れたその言葉に、ジェームズもうんうんと頷く。
｢彼らに杖を向けなかった君も正しい。だから、そんなに自分を情けないなんて思う必要はないよ｣
｢………！｣
思ってもみなかった言葉をかけられ、Aはようやく笑顔になる。
｢あ……りがとう、そんなふうに言われたの……はじめて｣
先程まで凍りつきそうだった心が、ゆっくりと溶けていくような気がした。
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はじめ(プロフ) - マニ。さん» 応援ありがとうございます！あまり頻繁にはお返事できないかもしれませんが、それでもよろしければよろしくお願いします！ (1月31日 6時) (
レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - はじめさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖 (1月21日 16時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ(プロフ) - ケロッとさん» 応援ありがとうございます!!嬉しいです……!! (2019年11月22日 22時) (レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
ケロッと - ハリポタ作品をみていたらこんなに素晴らしい作品を見つけてしまい手が止まりませんでした！本当に神作品です！頑張りすぎずに更新頑張ってください！応援してます (2019年11月22日 19時) (レス) id: 35751de350 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ(プロフ) - さくらんぼ＆チェリー@サブさん» そう言っていただけて感激です…! 力の限り頑張ります!! (2019年11月19日 7時) (レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はじめ | 作成日時：2019年11月10日 16時
