たぶん、もうすぐ 2 ページ15
｢よろしく｣
人見知りなのかな。
Aは心の中でブーメランをすっ飛ばした。
セブルスとAの間に、謎の沈黙が流れた。
Aは気まずくなって､慌てて話題を変える。
｢あ、あの……なんで喧嘩していたの？｣
思わず出た自分の言葉にはっとして口を塞ぐ。
だがもう遅い。
(いま、いちばん聞いちゃダメなやつ……！)
｢寮だ｣
セブルスがあっさりと答えた。
｢どこの寮が素晴らしいのか、で揉めていたんだ。その論争がエスカレートした。…迷惑をかけてすまなかった｣
｢いや…それは大丈夫なんだけど｣
そうか、寮……
全然頭になかったな。
グリフィンドール、レイブンクロー、ハッフルパフ…それからスリザリン。
どの寮のこともよく知っていたつもりでいたけれど、いざ選べって言われると難しいな…
Aが暫く難しい顔で考え込んでいると、リリーが不思議そうに顔を覗き込んだ。
｢……A？｣
｢わ、ごめん。何の話だった？｣
｢えっと…そうそれでね、セブが私にスリザリンを勧めたら……あの人たちったら酷いのよ、わざわざセブの前でスリザリンの悪口を言ったの！｣
そう言ってリリーは思い出したかのように憤怒した。
｢リリーはスリザリンに入りたいの？｣
｢いえ、まだちゃんとは決めてないわ。でもあんな言い方するなんて…信じられない｣
リリーはふてぶてしくシートの背もたれに寄りかかった。
｢Aは何か希望する寮とかあるのか？｣
セブルスが尋ねると、やはりAは困ったように考え込んだ。
｢んー…いやその、えーと｣
｢絶対、考えておいた方がいい。あれで人生が決まると言っても過言じゃないからな｣
セブルスの言うことは正しい。
生徒の気質によって決められる4寮は、どこに組み分けされるかによって、全く違うスクールライフになるだろう。
ただ、自分の気質や、こうなりたいという理想を知るということは、まだ11歳のAにとってはとても難しいことのように感じた。
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はじめ(プロフ) - マニ。さん» 応援ありがとうございます！あまり頻繁にはお返事できないかもしれませんが、それでもよろしければよろしくお願いします！ (1月31日 6時) (
レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - はじめさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖 (1月21日 16時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ(プロフ) - ケロッとさん» 応援ありがとうございます!!嬉しいです……!! (2019年11月22日 22時) (レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
ケロッと - ハリポタ作品をみていたらこんなに素晴らしい作品を見つけてしまい手が止まりませんでした！本当に神作品です！頑張りすぎずに更新頑張ってください！応援してます (2019年11月22日 19時) (レス) id: 35751de350 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ(プロフ) - さくらんぼ＆チェリー@サブさん» そう言っていただけて感激です…! 力の限り頑張ります!! (2019年11月19日 7時) (レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はじめ | 作成日時：2019年11月10日 16時
