【d!】おいしくたべれる賞味期限。【zm】

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zm「ほんま、手伝わせてすまん。」

em「いえいえ、全然いいんですよ」


帰れ道でたまたま会ったエミさんに荷物を持ってもらって、

俺自身は未だ心地好さそうに寝とるAを抱っこして帰路を歩いている


em「それにしても、あのゾムさんが子育てねぇ...できるんですか？」

zm「...さぁ、どうやろ」

em「イラついて喰べるとかやめてあげてくださいね」

zm「それもどうやろ」


クフッと笑うと、横から小さなため息が聞こえる

エミさんこの最近よくため息ついとるなぁ


zm「まぁ、安心してや。少なくとも他のヤツよりは大切にするつもりやし。」

em「！...ゾムさんもそないな事思えたんやなぁ...」

zm「喰ひ(い)殺すぞ」

em「ひっ、すみませんっ！！！」


怯えたエミさんを笑って

また少し強くAのことを抱きしめる


大丈夫、大丈夫やで、A。

俺はオマエのこと、賞味期限まではキチンと育てるからな

それより早く喰うなんてことは、絶対せぇへんから。


zm「いつまで怯えてんねん。じょーだんやろ！じょーだん！」

em「ゾムさんの冗談は冗談じゃない時があるので怖いんですよ...全く...」


少し辛そうに汗を拭うエミさんを見て、

そういえばエミさんってそんな体強い方じゃなかったななんて思い出す

体強くない奴に何させてん俺


zm「なぁ、俺の家からエミさん家って結構遠いやんな」

em「ええ、結構遠いですね」

zm「今日泊まっていきや」

em「えっ？」

zm「往復は流石にキツイやろ」


うーん。と考えるように唸るエミさんに不安になる

コイツ、ちゃんと自分が体弱いの理解しとるよな？


zm「それにもう直ぐ夜やから、油断しとったら人狼が出んで」

em「...そうですね、では、泊めさせていただいてもよろしいですか？」

zm「おん。それに、1人じゃ不安やし」


1人でAのこと、お世話できへんとは思わんけど、

流石に初めてのことを1人でやるんは不安や。

それならまだ、子育ては未経験やけど面倒見のいいエミさんが居ってくれたほうが安心できるし


em「あ！そういえば、今日、シャオロンさんがゾムさんのとこ遊び行くとか言うてはりましたけど...きました？」

zm「えっ、会ってへんで？」

em「あれ、そうなんですか？」


...まさか


zm「アイツ勝手に人の家上がってんのとちゃうか」

em「...その可能性ありますね」

zm「っはぁ...」


アイツが家に上がりこむと家ん中ぐちゃぐちゃになるから嫌いなんや...

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