【d!】おいしくたべれる賞味期限。【zm】

▽ ページ25

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os「...とりあえず、採寸はこれで終わりやけど...」


目の前の男の人...オスマンさんは少し難しそうな顔をして私を見つめる

どうしたんだろう


os「...どこの子なん？この子...」

zm「...」

zm(流石に何回も喰い殺した家族の子とか言いにくいんよな...)

os(ほんまにどこの子なんや...それにしてもお気の毒に...どうでせゾムに食べられるんやろなぁ)


どっちの考えも読める私は最善の選択ができる

だって、2人の思ってることがわかってるから


『わたしね、Aっていうの！！おとぉさんと、おかぁさんはぞむがたべちゃったの！でもねでもね！ぞむはきたないにんげんをへらしたんだから！いいひとなんだよ！！わるいひとじゃないよ！』


ニコッて笑いながら言うと少し空気が柔らかくなった

けど、それは私とゾムだけで、

オスマンさんは、もっと表情を強張らせた


zm(やっぱかわええなぁ、A...きちんと空気も読めてええ子や)

os(食べられた家族の子供...？？？でも、なんであの子はあんなに嬉しそうに言っとるんや？それに汚い人間って...どう言うことめぅ、？)


困惑しているオスマンさんを他所にゾムは私のことを抱っこして

そのまんま頭を撫で始める

少しだけくすぐったい、それでも、心地いい

もっと、って強請るように擦り寄ると、ゾムはもっと撫でてくれる

優しいね


os(...汚い人間、？？？)

『うん！きたないにんげん！！！』

os「！？」

『にんげんはね、だれでもきたないの！だって、どうぶつさんたちをころしてたべちゃうんだもん！それにね、りゆうもないのにひとのいのちをうばうひともいるんだよ！！！そんなにんげんをへらしてくれたのがぞむなの！！！きれいでしょ！』


ゾムは世界一きれいな人なの

誰がなんと言おうと、きれいなの

汚い人間を減らす、いい人間なの！

これをきれいな人って言わないでなんて言うんだろう

私にはわかんないや

だけど、きれいな人以外、言いようがないと思うの


os(この子、なんや、！？なんかの信仰者か、！？)

zm「...な、オスマン。とりあえず服、作っといてくれへん？また後で取りくるわ」

os「えっ、あっ...ええけど、どこいくん？」

zm「ぺ神んとこ行ってくるわ。多分チーノあそこにおるやろうし」

zm(渡すもんあるから早めに行かんとな)

os「わかった...じゃあ、後でめぅ」

zm「おん」


そうして、私とゾムは

オスマンさんのお店を出た

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