第四話 ページ15
≪どどどどどdddddどうssしntたんだ!?≫
そんなに慌てなくても。
「ルティさん落ち着いてください。」
「上がるぞ」
≪新羅!しんらしんら!!!!≫
「え?何なに?セルティー!!!」
新羅さん嬉しそうっすね。
「え!?静雄?とロゼさん?どうしたの!?」
「いやー…大したことじゃ「診てやってくれ」…えー」
「何があったらこうなるの!?」
と、傷は見慣れているはずの新羅さんが驚く。
「うーん、いろいろ?
あ、止血のために縛ってるからさ、ソレ、取らないでね。」
消毒と清潔な包帯を巻いてもらってから、
「静雄くんも新羅さんもありがとうございました」じゃ、と言って出ようとすると「待て。」と静雄くんに止められた。
「何があったか知らねぇけどお前、行く所あんのか?」
「んー、行くところ…ないねー」
新羅さんも静雄くんも驚いた顔をした。
「え、今までどうしてたの?」
≪女の子なのに野宿していたのか!?≫
セルティさんはPDAをものすんごい速さで打って画面を見せてきた。
「公園で休んでたよ?ほら、私頑丈だからさ、大丈夫だよ?」
しばらく考え込んでいた風な静雄くんが爆弾発言。
「俺の家に来るか?」と。
今度は私が驚く番だった。
「え?私どこの馬の骨ともわからない奴だよ?家の人に怒られないの?」
「自分で馬の骨とか言っちゃうんだ。確かに女の子一人野宿っていうのも危ないし静雄の提案はいいと思うよ。あ、セルティも喜ぶだろうしここでもいいよ。だけどここは僕とセルティの愛の巣なんだよね」
私の後に新羅さんがくどくど言っているが総無視して静雄が続けた
「俺、独り暮らしだし…何度も会ってんだ。なんかの縁だろ」
「うーん…静雄くんにたくさん助けられてるからその恩人の家に転がり込むのも何とも「お前料理できるか?」…え、唐突に!?まぁ、出来なくはないけど」
「じゃぁ料理作ってくれねぇか」
「…静雄くんがいいなら」
「よくなきゃ言わねぇだろ。よし、行くぞ。世話になったな新羅」
よし、と言うと私の体は再び静雄くんの腕の中に。私はお礼を言いながら静雄くんとそのままドアを開けて街へ繰り出す。
うん、また公開処刑ですか!?
「ねぇねぇ静雄くん。もう歩けるんだけど」
「ダメだ。怪我人は大人しくしてろ」
子供っぽく言った彼の顔はいたってマジメで「あぁ、可愛いなぁ」って感心していたのはここだけの話。
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クッキー - 続きすごく気になります。更新頑張って下さい。 (2015年11月3日 0時) (レス) id: dcb396dc31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒狐玄狼 | 作成日時:2012年4月7日 23時