第一章、一話 ページ2
ぐっすり寝ている彼女―――ロゼ・サンティルカ―――に
今、危機が迫っていた。
危機といても一般市民からの目線で、
彼女目線ではこれっぽっちも危なくない。むしろ逆だ。
あまり賢くなさそうな男が数人が彼女の周りで
「げへへへ、お嬢ちゃんがこんなところで寝てたらダメだぞぉ。」
とか、
「おにーサンと楽しいことしようかぁ。」
など、いかがわしい事が目的であるとわかる発言を連呼している。
全く起きようとしない彼女にキレた男が殴りかかった。
がしかし、みごとに返り討ちに合う。
「…煩い。黙れよ男。」
一言放った後に起き上がると殴りかかってきた男のみぞおちに突きを入れたのだった。
周りの男はそれが一瞬の出来事だったので唖然としていた。
一人殴った後、夜の街に行こうと歩き出した。
「まてコラァァァ!」
と、後ろから複数の足音。
「はぁ、しつこいぞ。」
男相手だというのに息も切らせず一人一人の攻撃を回避、そして攻撃――強烈な突き―――をしていった。
「…しょうがないなぁ、違うところで寝よう。」
そうつぶやいて跳躍した、木の上に。
「あ、意外といいな…」
枝に座り木の幹に寄りかかるようにして寝た。
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クッキー - 続きすごく気になります。更新頑張って下さい。 (2015年11月3日 0時) (レス) id: dcb396dc31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒狐玄狼 | 作成日時:2012年4月7日 23時