美少年の紅一点は、関西からやって来ました。2 (ページ7)

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渡瀬said

次の日_____

私は家，ではなく実家に帰ってきていた。

あの電話の相手は母親で、妹のことで来て欲しいと言われた。

そう、妹のこと…………

私の妹は日常生活を普通に送ることができていない。

それは別に障害者だからだと言うわけではない。

私の妹は、学校での『いじめ』が原因で精神を病んでしまっている。

もう今から1年くらい前のことだ。

その日は突然やってきた______

あの日、妹はいつもと同じように学校に行った。

笑顔で「行ってきます！！」と言いながら。

だから誰も疑っていなかった。

妹がいじめられているなんて。

プルルプルル

仕事が早めに終わった私と、学校が休みだった兄と二人でリビングにいた時、突然電話が鳴った。

兄が受話器を取って、話しはじめた。

最初はどうせまた通販だろうと思い、話を聞いていなかった。

しかし，兄の「美春が？？」と言う声に私は反応した。

学校からだとすぐにわかった。

熱でも出したのだろうか、そんなことを思いながら兄の電話が終わるのを待った。

電話を終えた兄は、物凄い険しい顔をしていて………

ただ事じゃないことを悟った。

『美春、なんかあったの？？』

兄「A、よく聞いて欲しい。美春が…………飛び降りようとしたって。」

『え……………』

その瞬間，全てのものが崩れ落ちた気がした。