桜のそばでおやすみなさい【フィッシャーズ】

おやすみ７ ページ9

開花side

今日はやけに静かな足音だ。マサイ君はもうきたし、モトキ君かな？

紅「久しぶり･･･なのかな？開花ちゃん」




うっわ。嫌な予感。


だって、桃華が静かなのは


大体が、自分の制御がきかないときだから


桜「･･･どうしたの？桃華。」

紅「あのねぇ…わたしね、マサイ君が好きなの。けどね、マサイ君は開花ちゃんがいいんだって。

入院してる開花ちゃんより、私の方がきっといい。


スタイルも、顔も、何もかも負けてるけど


開花ちゃんといるより、わたしといたほうが寂しくないのに。


それでもきっと、マサイ君は開花ちゃんがいいんだよ。


だからさ」


今は世に言う床ドン状態。

だけどそこにときめきはない。

あるのは恐怖と緊張感。


紅「マサイ君の前から消えてほしいの。いいでしょ。開花ちゃんは応援してくれるでしょ？」




ああ





聞きたくなかった。





『消えて』





紅「手段は何でもいいよ。･･･早いけどもう帰るから。･･･バイバイ」

桜「･･･バイバイ」




･･･消えろ、かぁ




私はみんなみたいに歩いて避けることはできないし。



マサイ君は優しいから、無視してもずっと喋ってくれるはず。




だったら、取り出したのは




隠し持ってたカミソリ。



大丈夫。腕に軽くきずをつくるだけ、。





この一発で



みんな、サヨナラかな。




じゃあみんな



さようなら、また来世で。


これで死ねなかったらカッコ悪w

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