桜のそばでおやすみなさい【フィッシャーズ】

おやすみ６ ページ8

桃華side

今日もいつも通り、みんなでお喋りしていた。


そこにマサイ君が嬉しそうに入ってきた。

シ「オッスマサイ。なんかいいことあったか？」

マ「おぅ！シルク鋭いな。あったぜいいこと！」

ダ「ホーウホウホウ。何があったか教えていただけるかね？」

マ「おう、えっとな、率直に言うとだな




俺、開花さんが好きなんだよ。




それで話してたらさ、今度来るときに桜の写真撮ってきてほしいってお願いされたんだよ！それが嬉しくって！」





時が止まったんじゃないかと




そう思えるくらい長く感じた数秒間の沈黙。


その沈黙を破ったのは




モ「実はおれも、開花さんが好きなんだよね」


モトキ君、続いて


ザ「俺も･･･本気で」

ダ「俺もガチ目に」

シ「･･･俺も」


シルク君が気遣って、さっきからチラチラこっちをみてる。


苦しいのを我慢して、ゆっくり声を振り絞った。


紅「ふーむ･･･やはりみんな開花ちゃんの美しさに気づいていたか。開花ちゃんはそう簡単には渡さんぞ！」

マ「なんじゃそりゃｗww」

紅「ところでさ、今日は私が開花ちゃんのところいっていい？」

全員「「「「「「おk」」」」」」」


苦しい。苦しい、辛い


グッチゃぐちゃでどろどろの


真っ黒な『感情』に飲み込まれていく


こんな『感情』に飲まれないよう


開花ちゃんに危害を加えないよう


抗わなきゃ、拒否しなきゃ、もがかなきゃいけないのに









身を任せてしまう私はきっとわるいこ









みんなに嫌われちゃうのも無理ないな

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