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*
『……なんで、なんで貴方がいるんですか？なんで、どうして……』
mr「へぁ？もしかして、会ったことあります？俺、記憶無いんやけど……」
『えっ……そんな……』
今目の前にいるこの人は、確かに私のお兄ちゃんだ。……だけど、幼いうちに私とお兄ちゃんは生き別れた。西の方にいたと聞いている。
確かにこの人は、この人は……私の生き別れた兄だ。でも、お兄ちゃんは記憶がない。私のことを、覚えてない。
『嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ……貴方は、貴方は……！！！』
頭がくらくらしてきた。
視界がぐちゃぐちゃとかき混ぜられたように歪む。
混乱状態に陥った私は、過呼吸になってうまく呼吸ができなくなる。自分の喉からは「ヒュ、ヒュ」と乾いた音が漏れている。
『う、うぁ……ああああぁぁぁッ……！！！』
ついには頭を抱えて絶叫した。
嘘吐かないで、確かに私は貴方の妹なんだよ。貴方は私の兄なんだよ……！！！
私の発狂を聞いたのか、その場にはいなかったうらた様、センラ様までこの場にいる。そして、このただならぬ空気に驚いている。
sk「Aちゃん、Aちゃん！！落ち着いて、な？落ち着かな、息吸えんよ……？」
『ひっ……あ、あぁぁ……ッ！！！嘘吐かないでよ、本当のこと言ってよ！！……私の、私のお兄ちゃんは…そんな人じゃない！！もっと、もっと誠実で……！！…ケホッ、ケホッ……』
ただでさえ呼吸がうまくいかないのに、まだまだ叫び続ける私は、咳き込み始めた。相変わらず乾いた音しか出てこず、唾でさえも飛ばない。
sn「坂田、坂田！！おま、お前の両親は医者やったんやろ、どうにかできひんのか！？」
sk「できんこともないけど……！Aちゃん、まるで聞こえてないんや……！！！」
ur「んなっ……！でも、どうにかしないと！！」
sm「どうにかするって、何をすればええんやぁ！！抽象的すぎやろ！！！」
慌てふためく四人の声が聞こえてくる。だが、その声もぼんやりと遠く聞こえてくる。
死ぬのかな、私。
嘘でしょ、最期に生き別れた兄に忘れられてるっていう絶望的な事実を抱えたまま死ぬの？
嫌だ、嫌だ嫌だ……！
どうして私なの？私死にたくない！！！
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Machika@まっくる - 紅灯-あかり-＠crewさん» うわぁぁぁぁぁぁ、本当だ…!!!お恥ずかしい……指摘ありがとうございます、直しておきますね！(''*) (2020年2月19日 19時) (
レス) id: e907e9a35f (このIDを非表示/違反報告)
紅灯-あかり-＠crew(プロフ) - すみません！指摘です…。最後の話66になってますが67じゃないですか？？わざとそうしていたりしていたらごめんなさい…！ (2020年2月19日 14時) (レス) id: 7ac7f90b4f (このIDを非表示/違反報告)
Machika@まっくる - 鈴星さん» 1話から見ていただけてるなんて…！感激です！頑張りますね！(`∀´d (2019年12月21日 10時) (レス) id: e907e9a35f (このIDを非表示/違反報告)
鈴星 - 1話から見させて貰ってます！頑張ってください！ (2019年12月20日 20時) (レス) id: 7dc0e7e3e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっくる | 作成日時：2019年12月11日 17時
