任務-2 ページ18
『…さて、殺す前に聞きたいことがあるんだけど、良いかな?』
「誰がテメェなんかに!」
『聞き分けの悪い子は嫌いだよ。』
「あ?」
鬼の喉に刺さっている刀を引き抜くや否やAは鬼の脚を斬り落とし胸に刀を突き刺して地面に強く押しつけた。
『私の質問に答えるだけで良い、そうしたら楽に殺してあげる。』
「(コイツ、動きが見えないっ!?)テメェみたいなガキが何様のつもりでっ!」
『いいから聞けって。』
抵抗を見せる鬼に苛立ったAは力強く鬼の頭を蹴りつける。
『鬼舞辻無惨の居場所はどこ?』
その瞬間、鬼は目を見開いて顔を青くして震えた。
「言えるわけねぇだろ!」
『何?今、言えないって言った?』
ぐっと鬼の顔を掴むと力強らを込めながら笑顔を向ける。
『そんな事ないでしょ?勿体ぶらずに言えって!』
「そんなのっそんなのっ!」
鬼の頭に過ぎるは無惨の静かな脅迫の言葉だった。
「例えお前が多くの鬼にあの方の事を聞き出そうとしても、誰も口を開かない!絶対にな!」
『そう、なら君…もういいよ。』
「!?」
業火と共にいつの間にか鬼の頚は宙を舞い、生々しい音を立てて地面に落ちる。
鬼の頚を見下ろすAの視線に、身体の奥底で眠っている記憶、鬼舞辻無惨の記憶に出てくる剣士と酷似していた。
「こんなガキに何故っ何故っ!!」
鬼は恨みを抱きながら己が瞳に焼き付ける様にAを強く睨み付けるも、体は灰となり、呆気なく闇の中へと散っていったのだった。
447人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あまね(プロフ) - 続き気になる! (9月29日 0時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーたん(プロフ) - meさん» いつも読んでくださりありがとうございますっ!!少しずつですが完結まで頑張っていこうと思います! (2020年10月22日 15時) (レス) id: 3f898f19d6 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - 右の星を押したら既に投票済みでした..いつも楽しく読ませてもらってます!続きもがんばってください! (2020年10月22日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴーたん | 作成日時:2020年5月13日 14時