後日談4 ページ45
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gr「コネシマ達を助けてくれたAさんに、改めて礼を言わせてくれ。感謝する」
「いえ、改まってお礼を言われる程では…」
何度もお礼を言われる様な事はしていない。他意はあったけれど、コネシマさん達を助けたかった気持ちがあったのは本当だ。
gr「Aさんは、我が国の国賓だ。今日は思う存分、楽しんで行ってくれ」
kn「グルッペン、用件はもうええやろ？」
gr「あぁ。ディナーまでには帰って来いよ」
ut「ええなー、Aちゃんと1日デート…。Aちゃん、僕とデートせん？」
「お断りします」と答えると、鬱さんは涙目になっていた。
「A、まずは城の中を案内するわ！」と、コネシマさんが私の手を引きながら総統室を出た。
コネシマさんと一緒に廊下を歩く道中、すれ違う度に兵士さん達がこちらを見て敬礼する。
私は目の合った兵士さんにお辞儀をすると、戸惑いながらもぺこりと返してくれた。
kn「まずここが訓練場な」
コネシマさんに連れてこられた場所は訓練場だ。
兵士さんがいつか来るべき戦争に備えて訓練に精を出している。
「コネシマ隊長！お疲れ様です！」
「コネシマ隊長、自分に稽古付けてください！」
コネシマさんの部下である人達が、コネシマさんが訓練場に入って来ると一斉に集まってくる。
kn「すまんな。今日は非番やから、シャオロンにでも稽古つけて貰ってくれ」
「私の事なら気にしなくて良いですよ、コネシマさん」
kn「折角来てくれたAをほったらかして、稽古とか最悪すぎやろ」
「私、コネシマさんが戦っている所を一度見てみたかったんです」
「Aが言うならしゃーないな！」と、コネシマさんは訓練用の剣を構えて兵士さんの前に立った。
sha「ちょっと待ってや、シッマ！」
すると突然、先程まで総統室に居たはずのシャオさんが訓練場に現れた。
kn「なんやシャオロン？稽古の邪魔すんなや」
sha「Aに戦ってる所を見せるんやったら、相手は俺の方がええんとちゃうか？」
「その方がシッマも本気出せるやろ？」と、シャオさんが付け加える。
kn「…それ俺に喧嘩売ってるって事やんな？」
sha「さぁ、どうやろうな？」
シャオさんに煽られたコネシマさんは訓練用の剣を仕舞い、部下の兵士さんから別の剣を受け取った。
kn「シャオロン、今日の俺に喧嘩売ったことを後悔するんやな」
そしてコネシマさんは、シャオさんに剣の切先を向けた──。
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