114 ページ15
・
それなりに時間が経つとお腹が満たされてきたようで、コネシマさんたちの食べるペースが少しずつ落ち始めてきた。
お陰でようやく私もお肉を食べ始めることが出来た。
zm「A!これ借りるで!」
「ゾムさん、待ってください!」
私がお肉を食べている隙を突いて、私がずっと死守していたお肉用のトングをゾムさんが奪い取った。
zm「あとは俺が焼くから、Aは肉食べとき!」
とても嫌な予感しかしなかった。今までの苦労は一体。
ゾムさんは次から次へとお肉を焼いて、皆のお皿に乗せていく。
既に満腹だった鬱さんとショッピくんは青い顔をしていた。
ut「僕はもうええし、他のやつにあげてや」
shp「そうですよ、ゾムさん。食べたい人が食べんと」
zm「二人ともまだ食えるやろ?」
ゾムさんは物足りなさそうに言いながら、通りすがりの店員さんを捕まえるなり「店員さーん、豚ロースと豚カルビ十四人前ずつで」と地獄の注文をしていた。
sha「あと一人あたり四人前も食わされんの?無理無理!」
kn「俺も流石に無理やで」
ci「俺もそろそろキツイです…」
皆が青い顔をしていても、ゾムさんはお肉を焼く手を止めない。
そして、先程ゾムさんが注文した豚ロースと豚カルビそれぞれ十四人前のお肉が運ばれる。
rbr「俺まだ食えるわ」
ロボロさんは平然とした顔でお肉を食べながら言う。
そういえば、前にロボロさん大食いって言ってたな。
sha「あほ、ロボロ!何でそんなこと言うんや!」
kn「ゾムが調子乗ってしまうやろ!」
zm「ロボロがそう言うなら、肉焼くの頑張るわぁ」
ゾムさんは嬉しそうにお肉を焼いていく。
私たちのお皿に次々とお肉が乗せられていくけれど、もちろん追加で頼んだお肉の分にはゾムさんの分は含まれていない。
「ゾムさん、私もう無理です…」
zm「A、最初あんま食べてへんかったやろ?せやからまだまだいけるやろ?」
やっぱり外食行くのは止めておけば良かったと、私は激しく後悔をした。
無事に一人ノルマ四人前を皆で助け合いながら(主にロボロさん)完食することが出来たので、伝票をレジに持って行き会計をする。
お会計の伝票の金額を見た時、食べ放題と飲み放題のコースにしておいて良かったと心の底から思った。
家までの帰り道、ゾムさんは嬉しそうにスキップをしていた。
対するゾムさんから食害を受けた私たちは、青い顔をしながら重い足取りで歩いていた。
1587人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ