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目が覚めると、もうすでに昼は過ぎ去っていて夜を迎えていた。私は飛び起きると急ぎ足でリビングへと向かった。
「すみません!すっかり寝てしまいました」
kn「A、やっと起きたか」
shp「一応昼にAさんの様子見に行ったんですけど、寝てたんでそっとしておきました」
kn「熱はどうや?」
「お陰様で下がりましたよ」
コネシマさんが「ほんまか?」と言いながら、私の額にコネシマさんの額がコツンと当てられる。
コネシマさんの顔が近すぎて、正直何が起こっているのかさっぱり分からない。
kn「顔は赤いけど、熱はもう大丈夫そうやな」
思わず息を吸い込むことを忘れそうになる。コネシマさんは一体いつまでこの状態でいるつもりなのだろうか。
shp「そこ、二人の世界にならないでください。ゾムさんたち帰って来ましたよ」
ショッピくんの言葉で私は我に返ると、慌ててコネシマさんから離れた。
「皆さん、おかえりなさい」
sha「ただいまー、A!」
ci「体調どうですか?」
zm「買い物、ばっちりやで!」
ut「僕にかかれば買い物なんて余裕やで」
sha「大先生が買い物の時に、お菓子こっそりカゴに入れとってん。すまん、A」
「鬱さん…」
ut「ごめんて!留守番してAちゃんを付きっきりで看病しとけば良かったわ」
「それは間に合ってるので…」
zm「晩メシ今から作るし、ちょっと待っててなー」
「ゾムさん、私も手伝います」
zm「助かるわ」
どうやら今日のメニューはカレーらしい。
kn「A、俺も手伝う」
「じゃあ、コネシマさんは野菜を切りましょうか」と言いながら、コネシマさんに野菜を切ってもらう。
少し危なっかしい手つきだけど、野菜の原形は残っているので良しとする。
誰かと一緒にご飯を作るのは久しぶりだったから、ゾムさんとコネシマさんと作る晩ご飯はとても楽しかった。
「ご飯出来ましたよ。今日はコネシマさんが手伝ってくれました」
ut「えっ、あのシッマが手伝ったん!?」
ci「待ってました!もう腹ペコですよ〜」
sha「お、美味そうな匂いがする!」
ショッピくんは驚きのあまりに、「コネシマさんが料理するとか信じられへんわ…」と呟いていた。
kn「なんか言ったかショッピくん?」
shp「なんでもないです。美味しそうやなー」
ショッピくん、その棒読みはそろそろやめた方が良いと思う。
「いただきます」の挨拶が食卓に響き渡った。
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