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sha視点
ゾムとチーノと三人掛かりで買い出しを嫌がる大先生を連行しながら、俺たちはAたちに見送られながら買い出しに向かった。
俺はこの国に来てから買い物が初めてやから楽しみや。
ut「シャオちゃーん、自分で歩けるからそろそろ離してくれへん？」
sha「いやだって大先生、ほっといたらどっか行ってしまうやろ？」
ut「行かへんって！手を引かれるんやったらAちゃんが良い！」
「俺らで悪かったな」と言いながら、大先生を解放してやった。
『電車』っていう名前の馬車より速い乗り物に乗って、ショッピングモールに着いた。
辺りを見回すとW国では見たこと無い珍しいものばっかりで、思わずキョロキョロと見渡してしまう。
ut「シャオちゃんは買い物初めてやもんなぁ」
ci「俺もこのショッピングモールは初めてです」
zm「視線感じるし、はよ移動しようや」
ゾムの言う通り、いつの間にか女の客たちがチラチラと遠巻きに俺ら四人を見とった。
sha「せやな。ゾム、案内よろしく頼むで」
zm「任せといて！」
ci「ゾムさん、よろしくお願いします〜」
ut「シャオちゃん、チーノ。僕も頼ってや？」
sha「大先生は女子に声掛けてんとちゃんと着いてきてやー」
「シャオちゃん、ちゅめたい…」と大先生は俺の塩対応に嘆いた。
目的の場所に着くと、Aがあらかじめゾムに渡してくれた買い物リストを見ながら物を選んでいく。
俺とチーノは自分の分、ゾムと大先生はショッピくんの物を選ぶことになった。
ci「シャオロンさん、もう決めましたー？」
俺が丁度買う物を選び終わったタイミングで、同じく選び終わったチーノが俺に声を掛けて来た。
sha「決まったで。あとショッピくんの分だけやな」
ゾムと大先生がショッピくんの分を選んどるけど、雲行きが怪しい。チーノと二人でゾムたちの方に向かった。
ut「ショッピくん、このパンツとかええんとちゃう？」
大先生はド派手なショッキングピンクのパンツを持って来た。正直言って、ショッピくんにそれは全然似合わん。
zm「大先生、お願いやからショッピくん虐めるのはやめたってや…」
ci「いつかショッピくん、大先生に愛想尽かして別の部隊に行ってしまいますよ」
ut「えー、これあかんのかぁ。これショッピくんにめっちゃ似合うと思ったんやけどなぁ」
「ショッピくんはシンプルなやつでええやろ」と、言いながら俺はモノトーン色のパンツをゾムが持ってるカゴの中に入れた。
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