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shp視点
kn「…良いか、ショッピくん。このことは絶対に誰にも言わんといてや！」
コネシマさんは俺に絶対に誰にも言わないように念を押してきた。
shp「もちろんです、誰にも言いませんよ。俺、口だけは固いんで」
コネシマさんは「ほんまかいな…」と言いながら、俺に疑いの目を向けた。
kn「あのさ、ショッピくん…。俺、Aの事が好きやねん」
何となく薄々は感じとった。
コネシマさんが、Aさんに向けている眼差しがいつもより優しいことを。
女の人が嫌いなコネシマさんが、よく周りから心無いって言われてるぐらいやのに好きでもない相手にそんなことをする訳がない。
寧ろコネシマさんがそんなことしてたら、まるで夏やのに雪が降ってしまうみたいやわ。
shp「やっぱり、Aさんのことが好きなんですね」
やっぱりコネシマさんとAさんの二人は、両想いやんか。
当事者でもない第三者の俺が言うのもなんやけど、さっさとくっついてしまえば良いのにというもどかしい気持ちになる。
kn「ショッピくん、なんで分かったん？」
shp「何年コネシマさんの後輩をやってると思うんですか」
「流石ショッピくんやな、お前には敵わへんわ」とコネシマさんが眉を下げながら言った。
shp「でも、大先生たちはもう気付いてるんとちゃいます？」
kn「あいつらに気付かれると色々と面倒やな」
コネシマさんは、そう言いながら怪訝そうな顔をした。確かに大先生たちに知れたら面倒そうや。
shp「だって今までの女の人に対するコネシマさんの態度と、Aさんに対する態度って明らかに全く違いますもん」
俺はAさんから話を聞いたのもあるけど、俺がコネシマさんの気持ちに気付くぐらいや。
俺よりも付き合いの長い大先生、ゾムさん、シャオさん辺りはもうとっくの昔に気付いてるやろう。チーノ気付いてるかは知らんけど。
コネシマさんに「Aさんには、その気持ちを伝えないんですか？」と聞いてみた。
kn「Aには言わへんよ、本当はW国に連れて帰りたいけど強要出来ひんし。それにW国に戻って離れ離れになっても、またAに会える保証なんてあらへんからな」
「戦争のない平和なこの国で育ったAを、俺のせいで人生を棒に振って欲しくないんや」とコネシマさんが付け加えた。
コネシマさんは、どこか悲しそうに笑ってみせた。
コネシマさんとAさんが、二人で一緒に幸せになれる未来が訪れることは無いんやろうか。
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