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翌朝、月曜日。
目が覚めて熱を測ると、若干まだ微熱ではあるけれど体調はもう大丈夫そうだ。
いつも通りスーツに着替えて仕事に行こうと家を出ようとすると、コネシマさんたちに全力で止められてしまった。
kn「A、その格好…まさか仕事に行くつもりじゃないやんな?」
「そのまさかですけど…?」
sha「Aはまだ病み上がりなんやから、今日は仕事行くのやめとき!」
「私はもう大丈夫ですよ、シャオさん。いつまでも仕事を休んでいられませんから」
私がそう答えると、コネシマさんたちから猛反対をされてしまった。
ci「Aさん、今日は休みましょう!いや、休んでください!」
shp「ただでさえいつも夜遅くまで頑張って死んでるのに…。またすぐにぶり返してしまいますよ」
zm「Aが死んでしまうとか俺嫌や!」
kn「いやいや、Aが死ぬとか縁起でもないこと言うなよゾム…!それにまだ完全には熱下がってへんのやろ?」
熱が下がっていないことを指摘をされてしまったら、反論する言葉が見つからない。
ut「せやから、Aちゃんは今日一日は絶対安静やで!」
「分かりました…。職場に休みの連絡を入れて来ますね」
皆に袋叩きにされた私は、自分の部屋に一度戻って泣く泣くクソ上司に連絡をした。出来るのであればクソ上司と会話をしたくない。きっとまたクソ上司に嫌味を言われるに違いないからだ。
クソ上司に連絡を取ると、なんとなく予想はしていたけれども休みの申し出をしてからの反応は最悪だった。
「明日からの仕事覚えてろよ」と言いたげなクソ上司から、遠回しにネチネチと嫌味を言われた。
体調不良にも優しくない職場は、転職待ったなしだ。今度退職代行サービスについてでも調べてみようか。
クソ上司への連絡を終えてスーツから部屋着に着替えてからリビングに戻ると、コネシマさんたちが『休みはちゃんと取れたんか?』と言いたげな表情を浮かべながら待ち構えていた。
「とりあえず何とか休みは取れました…」
zm「じゃあ、Aは朝飯食べて薬飲んでまた寝てな!」
「もう寝てなくても大丈夫ですよ」
kn「まだ完治しとらんから寝とき、顔色まだあんまり良くないし」
zm「せやで、明日からまた仕事なんやからゆっくり休まな」
「ゾムさんとコネシマさんがそこまで言うなら…」
コネシマさんとゾムさんは、満足そうに私の頭を撫で繰り回した。
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