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kn視点
しばらくすると、ショッピくんがAの部屋から戻ってきた。
shp「ただいまです」
ci「おかえり、ショッピ!」
ut「Aちゃん、どうやった?」
shp「やっぱり熱があるみたいで、今は薬を飲んで寝て貰ってますよ」
大事に至らんかったみたいで心底ほっとした。
いつも仕事のせいで今にも死にそうな顔をしとるのに、Aが家にいる時は俺らの面倒ばっかりやから申し訳ない気持ちでいっぱいや。
zm「なぁなぁ、ショッピくん。A、飯食ってくれた?」
shp「ゾムさんの作ったお粥、Aさん美味しいって言って全部食べてくれてましたよ」
ショッピくんがそう答えると、「ほんまに?それなら良かったわぁ」とゾムが喜びの声を上げた。
sha「そしたら、今日は一日俺らも大人しくしとくかぁ」
shp「そうですね」
zm「じゃあ、俺はスーパーで夜ご飯の買い出し行ってくるわ」
ut「ゾム、俺も着いていくわ〜。あのレジのおばちゃんと一緒に喋るのおもろいし」
「大先生、面白がっとるやろ」と俺が言って、先生に指摘すると「あ、バレた?」と大先生が舌をぺろっと出した。
sha「わかりやすすぎんねん、大先生は…」
ut「着いて行くからにはちゃんと荷物持ちするって!」
ゾムが作ってくれた昼メシを食べ終わると、すぐにゾムと大先生が家を出てスーパーに向かおうとしていた。
zm「大先生、早よ行くで!」
ut「はいはい。分かったから、ちょっと待ってやゾム」
ci「買い出し二人でほんまに大丈夫ですか?俺も一緒に行きましょうか?」
zm「大先生に全部持ってもらうし大丈夫やで、チーノ」
ut「ゾムさん!?」
ゾムの無茶振りな言葉に驚く大先生を気に留めんと「ほな、行ってくるわ」とゾムが言うと、涼しい顔をしながら外に出ようとした。そしたら大先生が慌ててゾムを追いかけて行ってしもた。
残った俺とシャオロン、ショッピくん、チーノの四人で分担しながら家の中の掃除を一通りすると、それぞれ自由に過ごすことになった。
シャオロンはテレビで野球の中継を見ていて、ショッピくんとチーノは昼寝をしとる。どう見てもこいつら寝すぎやろ。
俺がソファから立ち上がってリビングから出ようとすると、シャオロンが気付いたのか声を掛けてきた。
sha「あれ?シッマ、どこに行くん?」
kn「…トイレに行ってくる」
「ふーん、そっか」とシャオロンが返すと、シャオロンは視線をまたテレビの画面に戻した。
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