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sha視点
全員がお風呂に入り終わると、Aにもう遅いから寝るように言われた。
kn「A、シャオロンの布団運ぶんやろ？手伝うわ」
「ありがとうございます、コネシマさん」
sha「俺も手伝うわ」
「シャオさんも、ありがとうございます。助かります」
俺はソファから立ち上がると、Aとシッマの後ろを着いて歩き始めた。
ut「僕も一緒に着いていこ〜」
kn「大先生は先に部屋で待っといて」
シッマに冷たくあしらわれた大先生は、べそべそと泣いた真似をしながら俺らと別方向に歩き始めた。
shp「大先生、そんなんで泣かんといて下さいよ」
ci「途中まで一緒に行きましょ！」
zm「まぁ、俺ら部屋違うけどな！」
ショッピくんたち、大先生にトドメ刺してどうするねん。
シッマと一緒に布団一式を運び込むと、部屋に三組の布団が敷かれた。左からシッマ、俺、大先生の順になってる。
ut「三人ともやっと来たー！」
一人で待ちくたびれた大先生が、自分の寝床でやろう場所で横になってごろごろ寛いどった。
「夜更かししないで早く寝てくださいね」
kn「それはAもやで」
「うっ…努力します」
ut「Aちゃん、ブーメランすぎるやん！」
「それじゃあ、おやすみなさい」と言って、Aは逃げるように部屋から出た。Aはどうやら、これから風呂入ったりまだまだすることが山程あるらしい。
シッマはAが出て行くと、本を開き始めた。
sha「シッマ、何読んでるん？」
「Aから貰った本や。主人公が親の田舎で夏休みを過ごす話」と、シッマは真剣な顔をして本を読みながら答えた。
sha「ふーん。あのさ、Aって良いやつやな。シッマお前、拾って貰えて良かったな」
kn「何と言ったって、Aは俺の大事な恩人やからな！」
自慢げに嬉しそうに笑うシッマはなかなか珍しい。
ut「シッマー、電気消すからそろそろ本片付けて〜」
「えー、今良いところやったのに！」と不服そうに、シッマは本を閉じた。
電気が消えると部屋は暗くなって、すぐに二人の寝息が聞こえて来た。寝つき良すぎやろ。
kn「…もう食べられへん！！！！」
シッマは何をもう食べられへんのや。夢の中で食害でも受けとるんか？と思った矢先に、大先生から蹴りをくらった。
sha「シッマ、うるさい！！大先生、俺を蹴るな！！！」
俺の声は眠りの世界の住人の二人には届いてないみたいで、やっぱり二人の寝言と寝相の悪さは相変わらずやわ。
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