【d!】社畜と異世界人2【リメイク版】 (ページ24)

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「今から夕飯を作るので、待っていてくださいね」

zm「A、俺も手伝うわ！」

「ありがとうございます、ゾムさん。助かります」

人数が多いと簡単な物を作ろうにしても、人手があるととても助かる。

シャオさんはコミュニケーション能力がとても高く、初対面の私にも気さくに話しかけてきてくれる。

sha「A、俺もなんか手伝おうか？」

ゾムさんと二人でご飯を作っている時に、シャオさんからの手伝いの申し出に珍しくゾムさんが全力で首を振りながら拒否をしていた。

zm「シャオロンだけはキッチンに入れたらあかん！大事な家が燃えて無くなってしまうで！」

sha「流石に人の家を燃やしたりせんって！」

シャオさんは実はこう見えて、キッチンを出禁にされてしまうほど料理を作るのがとても苦手らしい。

一体、シャオさんは過去に何をやらかしたのだろうか。

食器を並べるぐらいならシャオさんも出来るだろうと思い、シャオさんに頼んでみると「分かった！」と言って進んで手伝ってくれた。

夜ご飯を皆で食べた時は「これめっちゃ美味しいな！」と、シャオさんは人生で初めて食べるナポリタンを大絶賛をしてくれた。

ご飯を食べた後も、シャオさんは積極的に皿洗いに参加してくれた。

sha「A、他になんか手伝うことある？」

「このお皿を洗ったら終わりなので、もう大丈夫ですよ」

「シャオさん、手伝ってくれてありがとうございます」とお礼を言うと、シャオさんは照れたように笑った。

sha「Aとは早く仲良くなりたいし、何でも手伝うで！」

シャオさん良い人すぎでは…と、しみじみ思っていると鬱さんがキッチンにやって来た。

ut「あー！シャオちゃん、抜け駆けしたらあかんよ！」

sha「何言ってんねん、大先生！」

ut「シャオチャン…！」

sha「それ止めてくれへんか！？」

鬱さんとシャオさんは仲が良いみたいで、まるで漫才の掛け合いを見ているような気持ちになった。

私には気を遣ってくれる頼れるお兄さん的存在なシャオさんも、仲間の皆と一緒にいると男子高校生みたいなノリになるのだと感じた。