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買い物を終えてようやく家の前にたどり着くと、怪しい人影が見えた。
なんだか胸騒ぎがする。最近胸騒ぎがすると、その予感は的中してしまうのだ。
「何か人影が見えませんか？」
kn「もしかして、また誰か来たんか？」
shp「確か予定では人が来るのは、まだもう少し先だったはずなんですけどね」
zm「へー、ショッピくんはもう誰が来るんか分かっとんの？」
「誰が来るかは知らないですけど」とショッピくんは答える。
ci「まぁ、俺は誰が来るか知ってるけど」
ut「チーノ、それを先に言わんかい」
「すみません〜！」と、チーノくんが両手を合わせながら謝る。
家の前にいる人は、私たちに気付くなりこちらに向かって走って来た。
？「やっと帰って来た！もう待ちくたびれてしもたわ〜！」
zm「久しぶりやな、シャオロン！」
茶色の髪にシトリンの瞳の、赤と白のボーダーの服に黄色のオーバーオールに身を包んだ男の人が声を掛けてきた。
shp「シャオさん、予定より早くないっすか？」
sha「ショッピくんとチーノを送り込んだ時のデータ解析が予定より早く進んだんよ」
ut「そうなんや、また会えて嬉しいで！シャオチャン…！」
sha「大先生、きっしょ！！！」
シャオロンさんに冷たくあしらわれた鬱さんは「ちゅめたい…」と、めそめそ泣いた真似をしながら私に泣きついて来る。鬱さん、W国でもこの扱いなのか。
「鬱さん、離してください」
ut「嫌や！Aちゃんが僕を慰めてくれるまで離さへんもん！」
sha「うわ、大先生嫌われとるやん！」
シャオロンさんが鬱さんを指差しながら笑う。
ようやく鬱さんを引き剥がす事ができたので、シャオロンさんに挨拶をする。
「申し遅れました、田中Aといいます」
sha「シッマ達が世話になっとるで。俺はシャオロン、シャオとかシャオちゃんとか好きに呼んでや」
「シャオさんでも良いですか？」
私がそう言うとシャオさんは「ええよ。じゃあ、Aって呼ぶな」と二つ返事で了承してくれた。
しれっとシャオさんから呼び捨てで呼ばれたけれど、コミュニケーション能力が高そうな人だ。
kn「シャオロンが来たし、更に賑やかになるな」
「そうですね。賑やかになって嬉しいです」
zm「それにしても、かなりの大所帯になってしもて悪いなぁ」
「家族が増えるのは良いことですからね」
私がそう言うと、コネシマさんとゾムさんは私を見ながら嬉しそうに笑った。
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