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「皆さん…ありがとうございます、もう大丈夫です。全部話せて胸のつっかえが少し取れました」
ut「例え僕らがW国に帰れることになっても、行き来はすぐ出来るか分からんけど絶対遊びにいくから」
kn「せやぞ、A！暇な時は毎日会いに行ったるからな！」
shp「俺はまたAさんと猫見に行きたいです」
ci「俺もAさんと色んな所に行ってみたいです！」
zm「この国の飯は美味いから、また皆で食いに行きたいわぁ」
「ゾムさん、外食は勘弁してください…」
「えぇ、なんでなん？！」とゾムさんが悲しそうに言う。
shp「まさかゾムさん、Aさんにも食害したんですか」
『食害』と言う単語をショッピくんの口から聞かされた、私とコネシマさんと鬱さんの顔色が悪くなっていく。
ci「ゾムさん、Aさんに酷なことをしますね…」
kn「あれは悲しい事件やったわ…」
ut「あれは思い出しただけでも胃がおかしくなるわ…」
いつの間にか、私の涙は引っ込んでいた。
海から家に帰る道中、私たち六人全員は遊び疲れてへとへとだった。もう少し正確に言うと、私は“泣き疲れてしまった”なのだけれども。
帰りの電車の中では寝てしまい、最寄駅に着いた時にゾムさんに体を揺さぶられて目を覚ました。
zm「A！着いたで！」
「ゾムさんは元気ですね」と言うと、「さっきまで寝てたからなぁ」と自慢げに言っていた。
帰りにスーパーに寄って食品を買うことになり、ゾムさんも何か買いたいようだったので分担しながら買い物カゴに食品を入れた。
いつもの恒例のレジ打ちのパートのおばさんに「そういえば昨日、男の子たちが揃ってここに買い物に来てたのよ。彼氏候補が増えてるわね」とニヤニヤしながら話し掛けられた。
おそらく昨日、ゾムさんたちがフレンチトーストの材料を買いに行った時の話だろうか。
ut「そうやで！俺ら、Aちゃんの彼氏候補！」
zm「せやで、おばちゃん！」
「鬱さん、ゾムさん嘘言わないでくださいよ！彼氏候補ではないです！」
レジの向こう側で大人しく待っている、コネシマさんたちを見習って欲しいものだ。
ut「別に嘘なんか言ってへんのに。なぁ、シッマ？」
kn「何で俺に振るねん！」
「あら、そうなの…」と残念そうに笑うおばさん。どうか、くれぐれも誤解をしないで頂きたい。
おばさんと話をするのに、エネルギーを費やしてしまうのは何故だろうか。
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