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朝ご飯を済ませると、今日は折角の休日なので皆でどこかへ出掛けようかと言う話になった。
いつも家に篭ってばかりで、不自由にさせているコネシマさんたちには丁度良い機会だ。
「折角の休みなので、どこか出掛けましょうか」
ci「良いですね！」
ut「Aちゃん、貴重な休みやのにゆっくりせんで良いの？」
「それは気にしないでください。皆さんにはいつも不自由させてますから」
kn「Aがそれで良いなら構わへんけどさ、どこに行くん？」
「行きたい場所があるんです。到着するまでのお楽しみってことで」
どこに行くのか分かっていないコネシマさんたちを連れて、電車に揺られて向かった先は海だ。
まだ海に入って泳げる時期ではないのだけれど、私はコネシマさんたちをどうしてもこの海に連れて行きたかった。
「W国には海ってあるんですか？」
shp「W国は陸に囲まれた国やから無いですよ」
ci「海を見るのには他国でしか見れないですから、珍しいですね」
「潮風が気持ちいいなぁ」とコネシマさんが嬉しそうに目を細める。
zm「A！海入ってもええ？」
「海に入って泳げる時期では無いので、入っちゃ駄目ですよ」
「えー、あかんのか…」と、目に分かるように悲しむゾムさん。
残念ながら海には入れないのでビーチバレーで白熱したり、波打ち際で海水を触ったり砂浜で砂のお城を作りながら楽しんでいた。
ゾムさんが作っている砂のお城は、無駄にクオリティが高かった。
zm「A、俺らが住んでる城やで！」
「え、皆さんお城に住んでるんですか？」
ut「こう見えても国の幹部やからな」
「わあ、凄いですね〜」と私が言うと、「Aちゃん、ほんまに凄いと思ってる？」と鬱さんに苦笑される。
何故なら、W国で過ごす普段の彼らの姿を想像することが出来ないのだ。
shp「大先生は、毎日トントンさんにこってり搾られてますけどね」
「ショッピくん、それ言っちゃダメなやつ！」と、鬱さんはショッピくんに煽られていた。
鬱さんは手のかかる隊長なんだろうな…と、ショッピくんの心中を察してしまう。
「鬱さん、ショッピくんに迷惑かけちゃダメですよ」
shp「ほんまに頼みますよ、大先生〜」
ut「僕、一応ショッピくんの上司やねんけど…可笑しいなぁ」
哀愁漂わせながら呟く鬱さんに、「大先生！Aに言われてしもたな！」と言いながら、コネシマさんはケラケラと笑った。
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