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zm視点
朝ご飯を食べ終わって、テレビを見ながら寛いでると大先生がやっと起きてきた。
ut「皆もう起きとるやん！」
zm「おはよ、大先生〜」
shp「大先生、おはようございまーす」
kn「大先生、もう昼やで」
ut「シッマ、何で起きた時に起こしてくれんかったん！？」
「どうせ朝早くに起こしても起きひんやろ」とシッマが怪訝そうな顔をしながら答えた。
ci「それに俺、大先生起こしに行きましたからね」
「僕が起きてへんから、それは起こしたに入らんでチーノ」と悪気なく言う大先生に、「暴論すぎる！」とチーノが頭を抱えた。
ut「っていうかさ、家の中ばっかじゃそろそろ飽きひん？」
zm「それはそうやな」
いつも同じテレビばっか見てて飽きて来ててんな。
shp「確かAさんから合鍵貰ってましたよね？」
ショッピくんの言葉に「忘れてたわ…」とシッマが言うと、「じゃあ、外行けるやん！」と大先生が言った。
っていうか、大先生も鍵貰ってへんかったか？…かく言う俺もAから鍵貰ってたのすっかり忘れとったけど。
ut「じゃあ、行こか」
大先生が朝ご飯を食べると、俺らは家を飛び出した。
家に居ってばっかりやったせいか、久し振りの外は陽射しがキツく感じるからフードを深く被った。
ci「あの、こっちの道はちょっと…」と言って、チーノは家に出て早々に立ち止まった。
kn「どうしたん、チーノ？」
「俺、Aさんの隣の家の犬に追い掛けられたんですよ」
お隣さんがリードを付けた犬を二匹歩かせとったのを見ると、チーノの顔色は恐怖の色に変わった。
zm「で、追いかけられたチーノはどうなったん？」
ci「Aさんに助けてもらいました」
それを聞いたシッマと大先生が大爆笑してた。
笑ったらあかんかもしれんけど、あんなふわふわした小さくて無害そうな犬にチーノが追い掛けられてびびってると思うと笑えてくる。
それに加えてAに助けて貰ってるって言うのが、また笑いを誘ってくる。
「何それ初耳やねんけど」と、ショッピくんが面白いネタを見つけた悪い顔になった。ショッピくん、これ一生ネタにする気やな。
ci「だって言ってへんもん！こんな恥ずかしい話、墓まで持って行こうと思ってたんやもん！」
shp「もう墓まで持って行けへんけどな」
zm「まぁまぁ、ショッピくん。チーノ弄りはその辺にしたってや」
「ゾムさんがそこまで言うなら…」とショッピくんはすんっ…と真顔になっていた。
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