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kn視点
「コネシマさん、チーノくん。そろそろ私、仕事に行って来ますね」
ci「Aさん、もう仕事に行っちゃうんですか?」
「もう行かないとギリギリになってしまうので…。コネシマさん、ご飯はいつも通り冷蔵庫の中に入ってますので食べてくださいね」
kn「A、いつもすまんな助かるわ。あと出来たらもう少し早よ帰って来てくれると、心配せずに済むんやけど」
「あはは…。早く帰れるように努力します」と言って、Aは苦笑いをした。
ここ最近、Aの帰りが見るからに遅くなってる。
いくら終電には間に合って家に帰れても、次の日にまた朝早く起きて仕事に行ってたら体調不良まっしぐらや。
それでもしAに体調崩されてしまったらと思うと、やっぱり心配になる。
ほんまは俺もAに髪を乾かして貰いたいところやけど、仕事から帰って疲れてるところに追い討ちをかけるように良い歳した大人が、Aに髪を乾かしてくれと頼み込むのは流石に申し訳ない。
Aの負担を少しでも減らせるように、『それぞれ身の回りのことはちゃんと自分たちでする』って言うことがいつの間にか暗黙のルールになっとった。
ci「Aさん、気を付けて行って来てくださいね!」
「それじゃあ、行って来ます」と言って、Aは家を出て行ってしもた。
ci「Aさん、行っちゃいましたね」
kn「せやな。チーノは朝メシ、もう食ったんやんな?」
ci「食べましたよ。Aさんが、出来立てのご飯を出してくれました」
kn「そしたらまだ寝てる奴らの朝メシの準備しとくから、大先生とゾムとショッピくん起こして来てくれへんか?」
「わかりました!すぐに起こして来ますね!」と言って、チーノはリビングを颯爽と飛び出した。
Aが作ってくれた朝メシを電子レンジで温めて、四人分の皿を用意して盛り付けた。
準備ができた頃には、ゾムとショッピくんがチーノに起こされてリビングに来た。
shp「コネシマさん、おはようございます」
zm「おはよう、シッマ!腹減ったわ〜」
kn「大先生はまだ寝てるんか?」
「大先生ならまだ爆睡中で、チーノが頑張って起こしてるとこですよ」と、ショッピくんが眠そうな顔をしながら答えた。
「なんかこの感じやと、大先生は起きて来なさそうやな。朝メシ冷めてしまうし、ゾムとショッピくんは先に食べてええよ」
ゾムとショッピくんの二人は「いただきます」と声を揃えて朝メシに手を付け始めた。
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