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「チーノくん、もう寝ちゃったみたいです」
ut「チーノはその辺に適当に転がしといたらええよ」
チーノくんに対しては、何気にさらっと冷たいこと言うな鬱さんは。
チーノくんは鬱さんに恨みを買うようなことをしたのだろうかと思ったのだけれど、つい先ほど「コネシマさんと鬱さんは気を遣うから相部屋は嫌だ」とショッピくんと二人で一緒に確かに言っていた。
「流石にそのまま放置っていうわけにもいかないので、誰かチーノくんを運ぶの手伝って貰えませんか？」
流石に私一人だけでは、長身のチーノくんを運ぶことは難しいのは目に見えている。
kn「じゃあ、俺がチーノ運ぶわ。チーノでかいし他の奴らやと大変やろ」
shp「でしたら俺とゾムさんで、先にチーノの分の布団敷きますね」
zm「ほな行こか、ショッピくん」
ut「あれ？僕は仲間外れ？？何したら良い？？？」
kn「あー…、大先生はゾムたちの手伝いでもしといてや」
「シッマの仰せのままに〜」と言って、鬱さんはゾムさんとショッピくんの方へと駆け寄って行った。
「よし！じゃあ、チーノ運ぶかぁ」
コネシマさんはそう言って、ぐっすり眠っているチーノくんを担いだ。チーノくんはコネシマさんに担がれても、びくともしない。
「コネシマさん、一人でチーノくんを運ぶの重くないですか？」
kn「大丈夫やで。まぁ、それなりに鍛えてるし」
なかなか実感が湧かないけれど、コネシマさんたちは軍人だ。軍人なのだから、当然鍛えていないわけがない。
ゾムさんとショッピくんとチーノくんの三人の部屋に辿り着くと、ゾムさんたちがチーノくんの分の布団を敷いて待っていてくれた。
「三人とも、ありがとうございます」
私がそう言うと、「どういたしまして」とショッピくんが返した。
コネシマさんがチーノくんを敷布団の上に降ろしたので、チーノくんに掛け布団を掛けてそのまま寝かせておいた。
「それにしても、チーノのやつ全く起きる気配がせんな」とゾムさんがそう言いながら、チーノくんの頬を突く。
「ゾムさん、チーノくんが起きてしまうじゃないですか」
「すまん、つい」と言って、ゾムさんは眉を下げながら謝った。
「皆さん、夜も遅いのでそろそろ寝てくださいね」
「はーい」とそれぞれ返事が返ってくる。まるで保育園の先生をしているかのようだ。
コネシマさんと鬱さんと一緒に部屋を出て別れると、私は飲みかけのビールを飲み干した。
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