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shp視点
zm「お風呂お先〜、遅くなってしもてすまんかったな」
ut「おかえり〜」
kn「えらい遅かったやん」
shp「ゾムさん、おかえりなさーい」
「お風呂が気持ち良くて、つい長風呂になってしまってん」とゾムさんが答えた。
俺からしたら日本のことについての事前知識はあったとしても、お風呂と言うものは未知の領域や。
「ゾムさんがお風呂上がって来たから、ショッピくんお風呂に案内するね」
「はーい、分かりました」
ゾムさんがお風呂から上がってきたので、Aさんにお風呂場に案内してもらっている最中や。
お風呂場に向かう道中で、Aさんに少し気になっていたことを聞いてみた。
shp「そういえば、Aさんって一人暮らしなんですか？」
「そうだよ」とAさんが答える。
「そうだったんですね、一人にしては広い家だなって思ったんで。ご家族が一緒に住んでるのかと思いました」と思ったことを口に出す。
「この家はね、元々は両親と暮らしていた家なの。高校生になる前に両親は事故で死んじゃって…。それからずっと一人で住んでいるの」
Aさんが気まずそうに「やっぱり一人暮らしには勿体ない家だよね」と眉を下げながら笑って言った。
俺はAさんに疑問を投げたことを物凄く後悔した。俺は聞いたらあかんことを口にしてしまったみたいや。
俺は「Aさんに今ので嫌な思いさせてしまってたら、すみません」と一言謝罪を入れた。
「ううん。気にしないで、ショッピくん」
shp「ちなみに、このことはコネシマさんたちは…？」
「…まだ話してないよ。別にコネシマさんたちに意図的に隠していた訳では無いから誤解はしないで欲しい」とAさんは逆に俺に気を遣われてしまった。
「もう何年も経っても、両親の部屋の物はずっとそのままにしてあるの…」とAさんはぽつりと呟いた。
「もちろん、たまに掃除はしてるけどね！」とAさんは一言、重たくなった空気を振り払うかのように付け加えた。
Aさんと話し込んでると、あっという間に目的の場所であるお風呂場に着いた。
Aさんにお風呂の使い方を簡単に説明をして貰うと、着替えとタオルを差し出された。
「この服、昔に父が着ていた服なんだ。ショッピくん、大事に着てね」
俺は「はい」と答えると、Aさんから着替えを大切にそっと受け取った。
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