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shp「コネシマさんたちの捜索をいくらしても見付からなかったんで、敵国に捕まったんかと思ったんです」
kn「まぁ、普通そう思うわな」
shp「敵国のヤツを捕まえて情報を吐かせたら、コネシマさんたちみたいなことが相次いでるみたいで。最終的にコネシマさんたちも同じように知らない土地に飛ばされたんだと判断しました」
ut「それはグルちゃんの判断なん?」
「もちろんです」とショッピくんは頷きながら答えた。
shp「グルッペンさん、トントンさんと、ロボロさんが主体になって三人を連れて帰るための手段を探していて、俺は試験的にコネシマさんたちの所に送られて来たんです」
「あっさりと合流できるとは思ってませんでしたけど。帰り方はまだ分かってないですし、片道切符なんですけど」とショッピくんは残念そうに言った。
shp「今回の試験でデータを解析して、また試験的に誰かを送ることになると思います。時間はまだ掛かりますけど最終的には帰れるようになるかと」
思っていた以上にW国側は情報を掴んでいるようで安心した。
試験的にまた誰かが来るということは、グルッペンさん、トントンさん、ロボロさんという名前の人が今後来るのだろうか。
ut「流石、ショッピくん有能やわぁ」
kn「流石に幹部三人消えたら大事やしな。グルッペン、トントン、ロボロの三人なら大丈夫やろ」
zm「シッマ消えた時でさえ大騒動やったからな」
少し四人がW国へ帰るための希望が見えてきた気がした。
…お別れになるのは少し寂しいけれど。
shp「という訳で、まだ帰れそうに無いので俺もしばらくAさんの家でお世話になります。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね、ショッピくん」と私は言って、ショッピくんを部屋に案内することにした。
人数が増えてきたので、三人で使って貰っていた部屋も手狭になってきた。あともう一室を使ってコネシマさんと鬱さん、ゾムさんとショッピくんで相部屋をしてもらうことにした。
最初は我が家の古株と新人コンビでコネシマさんとショッピくんにしようかと思ったが、ショッピくんが「コネシマさんと同じ部屋は嫌です」という強い希望でゾムさんになった。
そんなにコネシマさんと一緒なのが嫌なのだろうか。まぁ、自分の上司や先輩と一緒に過ごすのは気を遣うので嫌な気持ちは分からなくもないけれど。
むしろコネシマさんは、ショッピくんのことを気に入っているように思えた。
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