47 ページ47
・
ショッピくんに確認したいことがあったので、私は尋ねてみた。
「そう言えば、ショッピくんに聞きたいことがあるんだけど」
shp「何ですか？」
「国に戻るための手掛かりとかって何かあったりするのかな？」
私がそう言うと、ショッピくんは「ありますよ」と答えた。
kn「ショッピくん、それを先に言わんかい！」
shp「だってコネシマさんには教えたくなかったんで」
しれっとコネシマさんに答えるショッピくん。
kn「それとこれとは話が別やろ？！」
shp「私情がつい、すみません」
ショッピくんはコネシマさんに手を合わせながら謝っているけれども、反省の色はあまり見られない。
「ショッピくんって、コネシマさんになんだか当たり強くないですか？」とゾムさんと鬱さんに小声で聞いてみた。
ut「ショッピくん、僕のいる遠距離部隊に配属になる前は近距離部隊におってシッマの後輩やったんよ」
「そうだったんですね。なんだか意外な関係性ですね。近距離から遠距離に変わることってあるんですね」
shp「近接で戦うより狙撃とかの方が俺的には楽しいんで」
ut「ショッピくん、脳筋やから根っからの近接やと思うんやけどなぁ」
zm「前はシッマのお守り係やったけど、今じゃショッピくんはすっかり大先生の尻拭い係やけどな」
kn「お守りって何やねん！お守りって！」
ut「尻拭い係ってもうちょっとマシな言い方あるやろ、ゾム！」
コネシマさんと鬱さんが不服そうに言った。
「まぁ、ショッピくんが殺意高いのはシッマ限定なんやけどな」とゾムさんが返す。
「コネシマさん、ショッピくんに何かしたんですか？鬱さんは聞くまでも無いですけど」
ut「Aちゃん！？」
kn「俺は何かした覚えないけどなぁ」
shp「自分の胸に手を当てて考えてみて下さい、コネシマさん」
ショッピくんに言われるがまま胸に手を当てて考えるコネシマさん。「…分からんわ！」と清々しい笑顔でコネシマさんはそう言った。
「そういうところですよ、コネシマさん」とショッピくんは死んだ魚のような目をしていた。
ut「で、ショッピくん。そろそろ本題に入ろうや」
鬱さんの一言によって、私たちは姿勢を正した。
shp「実は俺がこの国に来たのはコネシマさんたちとは違って、訳分からんと気が付いたらここに来たっていうわけじゃないんです」
ショッピくんの放った衝撃的な一言によって、私たち四人は驚きのあまりに目を見開いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1361人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
