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ファミレスで命懸けの危険なお昼ご飯を済ませると、私たち四人はショッピングモールを後にした。
電車に乗り込んで、近所のスーパーに寄り道をして明日の分の食料品を買いに行くことにした。
夜は正直もう食べられないし、食べ物はしばらく見たくない。
ゾムさんは人に食べ物を限界を超えても食べさせている割には、ゾムさんの食べていた分は普通に適量だった。
“俺、ご飯食べるの好きやねん。でも、人が食べてるところを見るのはもっと好きや”とゾムさんが前に言っていたことを思い出す。それにしても、限度というものがある。
夜にゾムさんがお腹を空かせるのではないかと思い、簡単に食べられる冷凍チャーハンでも買っておくことにした。
kn「なぁ、A」
コネシマさんが私の服の裾を掴んで、私を引き留めようとする。
「どうしましたか、コネシマさん？」
kn「今日の晩メシは要らんから、この間買ってくれたアイスってやつ買って欲しい」
zm「俺も食べたい！」
「あいす…？」と二人の言葉に、鬱さんが聞き慣れない言葉に首を傾げていた。
zm「冷たくて甘いお菓子なんやで！」
ゾムさんの言葉を聞いて「そんな凄いもんがあんの！？」と、鬱さんは目を輝かせながら興奮気味に言った。
アイスコーナーでそれぞれ三人が気になったアイスを選んで貰うと、買い物カゴに放り込んだ。
いつもの顔見知りのレジのおばさんに「男の子増えてない！？この中の誰が彼氏なの？やっぱりこの前も一緒に来てた金髪の子？」と質問責めにあった。
「三人とも彼氏じゃないですから！」とレジのおばさんに一言断りを入れると、逃げるように会計を急いで済ませ買った物をレジ袋に詰め込んだ。
スーパーでの買い物で更に荷物は増えたが、三人にまたもや買い物袋を奪い取られてしまった。そして私は、すっかり手持ち無沙汰になってしまった。
「あの、私も少しは荷物持ちますよ」
ut「ええのええの！Aちゃんはそのまま手ぶらで楽にしといて！」
鬱さんにやんわりと断られてしまい、そのまま私は手ぶらのままで家に帰ることになった。
家に帰り買った荷物を片付けようとすると、ゾムさんは「腹減ったわ！A、何か無い？」と言いながら冷蔵庫の中を漁り出そうとする。
やっぱり先程スーパーで冷凍チャーハンを買っておいて良かった。
その時の私と鬱さんとコネシマさんの三人の顔は、かなりやつれていたと思う。
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