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ut視点
Aちゃんにそろそろ寝るように促されて、僕たちが寝る部屋に案内してもらうことになった。
kn「大先生の分の布団運ぶんやろ？手伝うわ」
「コネシマさん、ありがとうございます。ゾムさんは鬱さんを部屋に案内して貰っても良いですか？」
zm「分かった！」
シッマはAちゃんと一緒に別の部屋へと行ってしもた。
そして僕は「行くで、大先生！」とゾムに言われて引き摺られた。
「鬱さんは、この布団使ってくださいね」
布団を抱えながらシッマと戻ってきたAちゃんは、僕の使う布団を敷いてくれた。
ut「Aちゃん、ありがとう」
Aちゃんにお礼を言うと「どういたしまして」と返ってきた。
「電気消しますね。夜更かしせずに早く寝て下さいね」
zm「Aも早く寝てや」
「明日のご飯作ったら、寝ますね。おやすみなさい」
Aちゃんは部屋からすぐに出て行ってしまった。
もう夜も遅いのに家事もろくに出来ひん僕らのために、明日の分のご飯まで用意してくれとるんかと思うと申し訳ない気持ちになる。
「ついに俺含めて、ゾムと大先生合わせて三人になってしもたか」とシッマが溜息を吐きながら言った。
「今のところ手掛かりも何も無いしなぁ」とゾムは僕をちらりと見る。
ut「もしかして僕のせいなん？」
僕が自分を指差すと、シッマとゾムが二人して頷いた。
いきなり消えたシッマとゾムを仲間と必死に探しとったのに、何やこの仕打ち。
しかも探しとった当の本人たちは、見ず知らずの女の子であるAちゃんの家に転がり込んでたと思うと涙出る。
ut「なぁ、シッマとゾム」
「なんや？」と二人から返事が返ってくる。
ut「Aちゃんのこと、どう思う？」
kn「ええやつやと思うで。見ず知らずの俺らにここまで面倒見てくれとるし」
ut「僕はまだ100%Aちゃんを信用しきれへんねん。いくら偶然とはいえど僕ら三人ともがAちゃんの家に普通集まるか？他国と絡んどったら厄介や」
zm「まぁ、それは俺も気になるけど。Aは大丈夫やと思うで。怪しかったら、とっくに殺しとるわ」
「ゾムは一回、Aを殺しかけとるしな」とシッマが怪訝そうな顔をした。そんなことがあったんか。
zm「シッマ、それ蒸し返すの止めてくれや…」
「大先生、Aに余計なことしたら俺が許さんからな」とシッマが言った。
「分かっとるって！早く寝よう」と僕が言うと、二人はすぐに寝た。寝るの早すぎやろ。
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