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「明日も仕事なので、ご飯用意しておきますね。コネシマさんとゾムさんには、合鍵を渡しておきますね。外出時は必ず戸締りをして下さい」と言って、私は二人に鍵を渡した。
kn「外に出てもええの？」
「この家の周辺なら外に出てもいいですよ。ずっと家に居てばかりでは、つまらないでしょうから」
zm「ありがとうな、A！」
kn「なぁ、A。後で食器の洗い方教えてくれ。それくらいは俺達に手伝わせてや」
家にいる人が増えた分、倍以上に増えた食器を洗うのは骨が折れるのでコネシマさんの申し出はとても有難い。
コネシマさんとゾムさんに食器の洗い方を一通り教える。食器用洗剤に慣れていないのか少し危なっかしい手つきだったけれども、まあ及第点だろう。
kn「これなら俺らも出来そうやな」
zm「シッマ、皿割るなよ」
kn「それはお前もやゾム！」
お願いだから二人揃って食器を割らないで欲しい。
プラスチック製の食器に総替えしておけば良いだろうか。
しばらくすると鬱さんがお風呂から出てきて、「お風呂ええな！」と機嫌を良さそうにしながらリビングへと戻って来た。
お風呂は三人とも気に入ってくれたようで、日本国民としてとても鼻が高い。
「鬱さん、髪乾かすので前に座ってください」
鬱さんは「待ってました！」と素早く私の前に座ったので、軽くタオルドライをしてからドライヤーで乾かす。
ストレートでサラサラの髪が凄く羨ましい。
「鬱さん、シャンプーどこのメーカーを使ってるんですか？」
ut「Aちゃんのお風呂に置いてあったやつやけど…？」
鬱さんは『Aちゃん、何言ってんの？』と不思議そうな表情をしていた。
私の家のお風呂を使っているのだからシャンプーも必然的に私と同じメーカーの物に決まっている。同じシャンプーを使っているのに、どうしてこうも髪の仕上がりが違うのだろうか。
ut「Aちゃん、やっぱシッマの言った通りオカンやな」
「…鬱さんもその反応をするんですか」
ut「こんなんされたらなぁ、毎日Aちゃんに乾かして貰いたくなるわ」
「ダメです、自分で乾かしてください」
「Aちゃん、しんらちゅ…」と鬱さんが嘆く。
kn「やっぱりAはオカンやな」
コネシマさんの発言に、同意するかのようにゾムさんと鬱さんがうんうんと頷く。
ついに私は三児の母になってしまったらしい。解せぬ。
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