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kn視点
朝、目が覚めると隣でゾムがでかいいびきをかきながら爆睡しとった。
身体を起こして自分が寝てた布団を畳んで、パジャマから昨日Aに買って貰った新しい服に着替えた。
寝起きのせいで頭が回らんから、しばらくの間ぼーっとしとるとドアを『コンコン』と控えめにノックをする音がした。
kn「開けてええよ」
俺が返事をするとドアが静かに開いて、Aがひょっこりと顔を覗かせた。
kn「おはよ、A」
「おはようございます、コネシマさん起きてたんですね。私、もう仕事に行かないといけないので…」とAは申し訳なさそうに謝ってくる。
「ご飯は冷蔵庫に入れてあるので、電子レンジで温め直してゾムさんと食べてくださいね。帰り遅いと思うので夜の分まで入ってます」
Aの目の下を見ると、化粧で隠れてるとは言っても隈が薄っすらと見える。
俺とゾムが先に寝た後も、きっとAが色々としてくれてたんやろう。
kn「A、昨日寝るの遅かったやろ？」
「何でコネシマさん分かるんですか？」とAに驚かれる。
kn「自分の顔、鏡で見てみ？いかにも疲れた顔しとるで」
「う…、お恥ずかしい限りです」
kn「手伝い出来んくてすまんかったな。役に立つかは分からんけど、今度は何か手伝わせてや」
「ありがとうございます、コネシマさん。あと誰かが家に来たとしても、絶対に玄関の鍵を開けないでくださいね」とAに念を押された。
Aが家から出るのを玄関先まで見送ると、仕事に向かうために慌ただしく家を出て行ってしもた。
部屋に戻るとゾムはまだぐーすかと寝とる。
腹が減ってきたけど、ゾムがなかなか起きる気配がせんから叩き起こすことにした。
kn「ゾム！そろそろ起きんかい！」
zm「…A、あともうちょっとだけ寝かせてや…。って、あれ？なんでシッマ？？Aは？？？」
「Aはもう仕事に行ってしもたで」と寝惚けてるゾムに返すと、「俺も見送りしたかった」と悔しそうに言った。
kn「Aの用意してくれた朝メシそろそろ食べへんか？早よ起きんかったら、お前の分も食ってしまうで」
するとゾムは勢いよく布団から飛び出して、「俺も食うから、ちょっと待ってて！」とゾムは半泣きになりながら慌てて着替え始めた。
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占ツクで活動を始めて一年を迎えました。
いつも拙作をお読み頂き有難うございます…！
今後とも作品共々宜しくお願い致します！
2022.06.18
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