【d!】社畜と異世界人【リメイク版】 (ページ19)

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コネシマさんとゾムさんがアイスを食べ終えた頃には夜も遅くなってきたので、そろそろ寝る準備をして貰うことにした。

二人が寝てくれないと家事が進まない。まだ自分のお風呂と洗濯が済んでいないのだ。
それに明日は普段より早く起きて、コネシマさんとゾムさんが食べるご飯の準備をしなければならない。

「お二人とも、寝る準備をしましょうか」

寝るように二人に促すと、「まだ全然眠くないわぁ」とゾムさんが残念そうに言った。

ゾムさんに使って貰うための布団が必要なので、押し入れから布団一式を引っ張り出す。

一人で重い布団を運ぼうとすると「俺らが運ぶから、Aは休んでて！」とコネシマさんが言うと、私が持っていた布団をコネシマさんとゾムさんに物凄い勢いで奪われてしまった。
輩か何かだろうか、そうだこの人たちは軍人だった。

私は唯一手元に残された枕を抱えながらコネシマさんとゾムさんの後に続いて客間に入ると、コネシマさんが率先しながらゾムさんと協力してテキパキと布団を敷いてくれていた。

「コネシマさん、ゾムさん。手伝って下さってありがとうございました」

私がお礼を言うと、「これぐらい手伝わせて」とゾムさんが返す。本当によく出来た人達だ。
　

「ゾムさんは、今お二人が敷いてくれたこの布団で寝てくださいね」

「分かったわ！」と言いながら、布団に勢い良く飛び込むゾムさん。布団は必ず飛び込まないといけない物だろうか、と思わず錯覚してしまう。

「そろそろ電気を消しますね。おやすみなさい」と言って電気を消そうとすると、コネシマさんが「今日は俺が寝るまでここにいてくれへんの？」と言う。

「コネシマさん、もしかして昨日の夜起きてたんですか？」

「俺が寝た後、Aが部屋から出て行く時に音がしたから」とコネシマさんが答える。
起こしてしまって申し訳ないのと同時に、コネシマさんが軍人なのを改めて実感する。

「明日は朝が早いので、今日は勘弁して下さい…」

「冗談やって」とコネシマさんが笑いながら答えると、コネシマさんは掛け布団を被った。

「じゃあ、今度こそ電気消しますからね」

「おやすみ」とコネシマさんとゾムさんから返事が返って来たので、私は電気を消して二人のいる客間を出た。

お風呂を済ませ洗濯物を干し終えた頃には、既に時刻は深夜帯を迎えていた。

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