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zm「A、腰もう大丈夫なん?」
「お陰様でもう平気です。腰が抜けたことはくれぐれもコネシマさんには秘密にしておいてくださいね」
「分かった。俺とAだけの秘密な」と言って、ゾムさんは悪戯っぽく笑った。
ようやく打ち解けることが出来たゾムさんと、コネシマさんがお風呂から戻るまで二人で会話に花を咲かせていた。
zm「俺、ご飯食べるの好きやねん。でも、人が食べてるところを見るのはもっと好きや」
「作る側としては、食べているところを見るのは好きなので分かります」
「Aのご飯、気に入ったわ。また作って」と、ゾムさんが嬉しいことを言ってくれる。
「ゾムさん、何か食べたい物ってありますか?」と私の質問に対して、「Aの作る飯は何でも美味いからなぁ。うーん、考えとく」とゾムさんは答えた。
コネシマさんがお風呂から出たのか、ようやくリビングに戻って来た。
zm「シッマ、おかえり。戻ってくるの遅いで、Aと待ちくたびれたわ」
「Aとゾム、やっと仲良くなったんやな」とコネシマさんがこの部屋に流れる空気が変化したことを察したのか嬉しそうにしていた。
zm「A、ええ奴やし気に入ったわ!
「ゾムさんにそう言って貰えると嬉しいです」
zm「聞いてやシッマ。さっきAが腰抜かしとったんやで」
「ゾムさん、それはコネシマさんには言わない約束だったじゃないですか…!」
早々にゾムさんに秘密をバラされてしまった挙句に、「なんやそれ詳しく教えてくれ」とコネシマさんが話題に食いついてしまう。
どうやらゾムさんに隠し事は難しそうだ、今度から気を付けよう。
「ゾムさんに殺されかけたんですから、ただ安心しちゃって腰が抜けただけですよ」
「ゾムが怖い思いさせて悪かったな」と言って、コネシマさんが申し訳無さそうに謝る。
「もう気にしてませんので、この話は止めにしましょう」と言って私は手を叩いた。
「さてゾムさん、お風呂に行きましょうか」
コネシマさんがお風呂から上がって来たので、次はゾムさんの番だ。
「おふろ…?」とゾムさんから歯切れの悪い返事が返ってくる。そうだった、お風呂は通じないんだった。
kn「シャワーのことやで、ゾム」
「あ、シャワーのことな!分かった!」とゾムさんは理解をしてくれたようだ。
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