無題１７ ページ17
A「え」
甲赫、どこから。
頭で考えながら避けていく。
辿っていくと、付け根は尾赫の喰種だ。
宇井「二種持ち…？」
篠原「こりゃあたまげた…」
ハイル「わあ、ほしいっ…！」
A「そりゃあ死なないわけ…だ？」
足元を、何かが掴んでいる。
ニュッと伸びているのは、手。
床で伸びたはずの喰種が、私の足首を掴んでいた。
「ばいばい」
A「へ…」
「ﾋﾋｯ」
甲赫が迫る。
足首を抑えたところで、手は開いている。
タルヒを構え直す。
大丈夫、これで赫子を切って、コオリちゃんに殺ってもらう。
いける。
「にこぉ」
「えいっ」
甲赫が私の目の前を通り過ぎ、窓を割った。
それと同時に足を引っ張られる。
当然、窓側にいる私は落ちる。
A「うそ」
落ちていく中、見るのはコオリちゃんの怖い顔。
宇井「A！！！！」
A「こ、こお…」
ドス。
私は落ちた。
◇◆◇
宇井side
宇井「A！！！！」
Aが真っ逆さまに落ちていく。
手を伸ばしても、その時にはもう2mは落ちていた。
「あーあ、簡単に殺せちゃった」
ドス、と落ちる音がした。
私は目を瞑ったまま、窓から離れた。
見れるわけがない。
この高さから落ちれば、体の中身は飛び散る。
Aのそんな姿、見れるはずが無い。
ハイル「A、さん…」
「藍澤上等…」
「班長…」
誰しもが何もできないまま、立ち尽くすしかない。
そんな中、喰種だけがずっと笑っている。
「つーぎーは、誰かなあ」
品定めするようにニヤニヤしながらあたりを見渡していく。
その喰種の喉の中心辺りから、何かが生えた。
「…う゛ぇぅ？」
ハイル「Aさんを、返してよ」
スパン、と一瞬にして首が落ちた。
ぱちくりと瞬きをしたが、大して苦しくなさそう。
ハイルはそのまま、頭を失った胴体にクインケを刺した。
「ちょ…逃げようぜ」
「ユーロさんがやられるのはまずいっしょ」
ことの重大さに気づいた喰種たちが一斉に騒ぎ始める。
逃げようとする喰種を、ハイルは次々と刺していった。
「い、へい…」
「全部、即死かよ…ははっ」
宇井「ハイル…」
篠原「お、おい。とにかく下に降りよう。あと…藍澤上等の救護要請を」
誰かが返事をした。
ハイルは何も言わずに階段を下って行った。
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まる - 最高です！！！ (2017年9月11日 2時) (
レス) id: 0af8a34735 (このIDを非表示/違反報告)
果林(プロフ) - もうせつないし郡さん大好きだしつらいです…。更新頑張ってください！ (2017年9月7日 23時) (レス) id: 9802811aec (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - コオリちゃん尊い....！この作品最高です！！！更新頑張ってください！！楽しみに待ってます！ι(´∀`)/ (2017年9月3日 22時) (レス) id: 242ab48235 (このIDを非表示/違反報告)
狐面少女(プロフ) - コメ有難うございました！漫画でもコオリちゃんが見たいですよね！更新がんばります！ (2017年8月31日 21時) (レス) id: 1eb513d048 (このIDを非表示/違反報告)
倫(プロフ) - うわあ大量更新ありがとうございます！最近の宇井さんは目も当てられないくらい可哀想なのでここのコオリちゃんに癒されてます…！これからも楽しみにしてます(´`* (2017年8月26日 21時) (レス) id: 461a7ad2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐面少女 | 作成日時：2017年8月18日 1時
