【シャドウサイド】続章〜4〜妖魔界と鬼族

200☆意思疎通 ページ50

バニーミントさんが帰った直後、少し離れたところで酒呑童子と戦い続けている女郎蜘蛛をまじまじと見た。

妖聖剣をあえて本体には隠さず、分身体である糸に隠してる。

そう言うんだったら戦っている時に使っていない糸があるはずだ！

と思ったんだけどもどうも糸は使う分だけ出してるように見える。

他も考えるけど、隠し場所なんて思い付かない……




もういい考えるだけ無駄だ！

それより酒吞童子に加勢することの方が大事だと思う。

酒吞童子がずっと一人で戦っているのはもうかなり限界だろうし、行こう。



私は駆け出した。

三十秒ほどで戦闘の真ん中に着く。



｢A！思い付けたか！？｣

｢ごめん……！でもね、本体だけじゃなくて糸の攻撃の中に隠されてる可能性もあるってことは、分かった｣

｢そうか……。ただ、女郎蜘蛛は以前よりも、さっき戦ったときよりも格段に強くなっている。つまりどこかに妖聖剣が必ずあると言うことだけは言えるな｣




さっき戦ったときよりも、か……。

流れを変えないといくらケータさん達もいるとは言えさっきと同じく負けてしまう。

｢ねえ、次に攻撃が来たときに連携攻撃をかけるってできるかな？｣


｢良いな。つまり俺が攻撃で｣
｢私がバリアってこと｣



話が素早く決まったところでこっちに都合良く、攻撃が来た。

今までよりもパワー強め。

でも、私一人で防げる、大丈夫だ、AA！



(今の攻撃で行くよ！)(今の攻撃で行くぞ)



酒吞童子とちらり、と視線を交わした。

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