【シャドウサイド】続章〜4〜妖魔界と鬼族

198☆作戦作成 ページ48

｢妖聖剣は5本……とも、取られているようだな｣


酒呑童子がちらっとトウマ君の方をみて言う。

椿姫が皆の回復に当たっているけど、苦戦しているようだ。





｢倒れてこそ居ないが、俺たち二人も無傷じゃない。しかも、女郎蜘蛛の呪いも発動中だ｣

｢女郎蜘蛛の呪い……？｣

すっと音も立てずに飛んできた女郎蜘蛛の糸をかわしてから、酒呑童子が指差した首元には、クモの巣形の紫色のあざができていた。

｢魂を喰らわれている証、みたいな物だ。俺はよく知らんが、あざが全身に広がるとまずいって事は分かる。｣

これも、さっきの夢に出てきてたやつだ。



｢まぁ、要するに一刻も早く倒すぞってことだ。あいつが妖聖剣持ってそうな場所わかる？｣

持ってそうな場所か……。

考えてる間にも女郎蜘蛛が待ってくれる訳ではない。




さっきの戦いでの反省を生かして、糸だけを見ずに糸の出ている腕を見てかわす。

酒呑童子との立ち位置が少し離れる。

離れてしまったならとりあえず、攻撃は酒呑童子に任せよう。

私は女郎蜘蛛の目を酒呑童子からそらす事と合わせて妖聖剣を隠してそうな場所を観察する。



足元に来た、絡まった網のような糸から飛んで、離れて、顔をしかめた。


考えるにしても、女郎蜘蛛の身体が大きすぎる。



隠せそうな所なんかいっぱいあるんだけど……！

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